奄美大島から加計呂麻島へ
奄美大島への旅行2日目は、ゆずを連れて奄美大島から加計呂麻島への旅行に出かけました。
加計呂麻島は、奄美群島内の小さな島で、奄美大島からフェリーで20分ほどで行けます。真っ白な砂浜と青い海が美しいリアス式海岸の長閑な島で、人口は約1200人です。
古仁屋港でゆずとフェリーを待っていると、年配の男性に話しかけられました。
後に知ったのですが、彼は加計呂麻島に住んでいて、素泊まり宿とコーヒー喫茶「INAハウス」をやっている稲さんという方でした。
ゆずを愛おしそうな目で見つめ、「私も昔飼っていたんですよ」と言ってくれました。
大型犬とフェリーに乗船!
加計呂麻島には1件しかレンタカー屋がなく、犬を乗せられるかもわからないので奄美大島から車ごとフェリーに乗船しました。
中・小型犬はケージに入れれば客席も可。
大型犬は客席に入らなければ乗船できるとのことでした。
初めてのフェリーにゆずは興味深々で、ワクワクが止まりません^^
フェリーに乗り込み、甲板に出ると、海風が心地よく吹き抜けてきました。
ゆずは私の足元に寄り添って海を眺めていました。
しばらくすると、稲さんがやってきて、「これがKANAちゃんです」と写真を見せてくれました。
写真には可愛らしいポーズを取るゴールデンレトリバーが写っていました。
「2年前に13歳で死んじゃったんだけどね」と稲さんがポツリと呟きました。
短い航海の中、稲さんから加計呂麻島の見どころなどを教えていただきました。
ゆずは乗船中、乗客の方たちや船員の方にもふもふ撫でられていました笑。
加計呂麻島に到着
フェリーが加計呂麻島に到着し、レンタカーごと降りて少し走ると、白い砂浜と青いビーチが一面に!
奄美大島の海も綺麗ですが、加計呂麻島はさらに綺麗です。桟橋でゆずと少し遊んだ後、私たちはゆずを連れて「INAハウス」を訪れました。
スリ浜という砂浜のすぐ目の前にある絶好のロケーションにINAハウスはありました。
KANAちゃんは海が大好きだったそうで、毎日稲さんと海岸で遊んでいたそうです。
稲さんは、ゆずがスリ浜で遊んでいる姿を眺めながら、「思い出すなあ…」と呟いていました。
稲さんとKANAちゃんの幸せだった日々を思うと、私は胸が締め付けられるような感覚に襲われました。
砂浜の前にある木陰のテラス席に座って、コーヒーを飲みながら海を眺めました。
ゆずも私の足元で気持ちよさそうに寝そべっていました。
しばらくすると、「INAハウス」の隣にある「ハウスinカケロマ」という宿泊施設の店主の女性がやってきました。
彼女もまた、ゴールデンレトリバーの女の子を飼っていたそうです。
6歳で癌で亡くしてしまったという話を聞きました。
海が好きで素潜りが得意だったことや、ファッション誌の表紙を飾った話など、たくさんの楽しい思い出話をしてくれました。
いろいろな思い出を語り合う中で、悲しい別れの話になると、私たちは涙をこらえるのに必死でした。
奄美大島ではゴールデンレトリバーのブリーダーもおらず、まず見ないそうです。
そんな中、ゆずを連れた私たちがフェリーを待っていたので、思わず話かけてしまったとのことでした。
「加計呂麻島にゴールデンが来てくれるなんて」と少し涙ぐみながらゆずを触ってくれました。
虹の橋
稲さんの飼っていたゴールデンレトリバーのKANAちゃんは、加計呂麻島では有名で、皆に可愛がられていたようです。
「KANAが亡くなった日にね…奄美大島から加計呂麻島まで大きな大きな虹がかかったんですよ。」
私はその話を聞いて「死んだ犬は『虹の橋』を渡って飼主を待っている」という詩を思い出しました。
「ある日突然、あなたは愛するペットを失ってしまいました。 そのペットは『虹の橋』と呼ばれる場所へ行きました。 そこには美しい草原や川があり、食べ物や水も豊富です。 そこでは病気や老いもなく、元気に遊んで暮らしています。 でも彼らには一つだけ欠けているものがあります。 それはあなたと一緒に過ごした日々の思い出です。
彼らは毎日あなたを見つめています。 そしてある日、虹の橋の向こうからあなたの姿を見つけます。 彼らは喜びに満ちて走り寄ります。 そして抱き合って涙を流しながら、二度と離れることなく永遠に幸せになります。」
レンタカーで島内を巡る
稲さんとハウスINカケロマさんの店主に見送っていただき、レンタカーに乗り込んで加計呂麻島内を3時間ほど周りました。
加計呂麻島にはデイゴ並木や徳浜など、美しい景色や魅力的なスポットがあります。
デイゴ並木は約2kmにわたって赤い花が咲く道で、「日本の道100選」にも選ばれています 。徳浜は白い砂浜と透明度の高い海水が広がるビーチで、「日本の渚百選」にも選ばれています 。
私たちはゆずと一緒に海岸沿いを歩き、波打ち際で足を濡らしたり、サンゴやヤドカリを見て過ごしました。
加計呂麻島で犬と食事できる場所
ノープランで加計呂麻島に行ったので、食事のことを考えていませんでした笑。
加計呂麻島ではレストランやお店はほとんどなく、午後の2時を過ぎていたことや、2月のオフシーズンだったことも相まって、ランチ難民となりました。ましてや大型犬と同伴できるドッグカフェなど、あるはずありません。
と思っていたら、素敵なカフェがあったのです!
ドッグカフェではありませんが、テラス席はペット同伴可とのことで、ゆずと一緒に入ることができました。
かけろまカフェ
かけろまカフェへようこそ。 – kakeromacafe ページ! (jimdofree.com)
乳糖不耐症で乳製品が食べれない飼主は、犬同伴+乳製品不使用のレストランを探すのにいつも二重で困難なのですが、なんとかけろまカフェはアレルギー表記もきちんとされていて、美味しいカレーが乳製品なし!
パッションフルーツジュースや奄美のお菓子「ふなやき」もいただき、海が見える素敵なロケーションで控えめに言って最高でした。
出会いと別れ
午後4時のフェリーで再び加計呂麻島から奄美大島の帰路へ。
自然の美しさに感動し、あっという間に時間が過ぎた大型犬との加計呂麻の旅でしたが、この旅行で出会った方々との交流は、私たちにとってかけがえのない思い出となりました。
出会いがあれば別れがあるのは必然です。私たちも、いずれゆずと別れなければならない日が来ることは分かっています。でも、それまでは一緒に楽しく暮らして、たくさんの思い出を作りたいと思いました。そして、その日が来たら、虹の橋で再会できることを信じています。
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