キッチンで一番ゴミが出る場所、それはシンク周り。調理中に野菜くずや包装ゴミをサッと捨てられたら、どんなに楽でしょう!
「シンク下にゴミ箱を置きたい」と考えている主婦の方、実はとても多いんです。ネットで検索すると、同じ悩みを持つ方々の声がたくさんヒットします。
でも実際に調べてみると、「高さが足りない」「奥行が合わない」「後悔した」という声も…。
この記事では、実際にシンク下をオープンにしてゴミ箱を設置している我が家の経験をもとに、メリット・デメリット、後悔しないための選び方、そして各メーカーの詳細比較まで徹底解説します!
この記事の結論(忙しい方向け)
シンク下オープン収納でゴミ箱設置がおすすめな人:
- 調理中のゴミ捨てをスムーズにしたい
- キッチンをスッキリ見せたい
- 45Lの大容量ゴミ箱を置きたい
最大のデメリット:
- メーカーによってはサイズが合わず後悔
- 臭いや虫(ゴキブリ)の心配
解決策:
- 蓋付きゴミ箱を選ぶ
- メーカー選定時に必ずサイズを確認
- この記事で紹介する適合表を参考にする
おすすめメーカーTOP3:
- クリナップ(ステディア・セントロ) – シンデレラフィット!
- ウッドワン(スイージー) – 十分な高さと奥行
- リクシル(リシェルSI) – 高さに余裕あり
それでは、詳しく見ていきましょう!
シンク下にゴミ箱を置くメリット
メリット1: 調理がスムーズになる
調理中やシンクで作業中に、野菜の皮や包装紙をすぐに捨てられるのは本当に便利。わざわざゴミ箱のある場所まで移動する必要がないので、作業効率が格段にアップします。
メリット2: キッチンがスッキリ見える
ゴミ箱がダイニング側から見えないので、キッチン全体の見た目がスッキリ。来客時も気になりません。
メリット3: 動線が最適化される
シンク→コンロ→ゴミ箱の動線が一直線になり、後ろを向いたり等の無駄な動きが減ります。
シンク下ゴミ箱のデメリットと後悔ポイント
デメリット1: 臭いの問題
密閉空間になるため、生ゴミの臭いがこもりやすくなります。
対策:
- 必ず蓋付きのゴミ箱を選ぶ
- こまめにゴミを捨てる
- 消臭剤を設置する
- 夏場は特に注意
デメリット2: ゴキブリなど虫の心配
シンク下の暗くて湿気のある環境は、虫にとって好条件。特に生ゴミがあると寄ってきやすくなります。
とはいえ、最近の高気密住宅では、そもそも家に虫が入ってこないのであまり心配はいらないと思います。
古い住宅や気密性の低い家にお住まいの方は、念のため以下の対策を:
対策:
- 蓋付きゴミ箱で密閉する
- シンク下にブラックキャップなどの防虫剤を設置
- ゴミをこまめに捨て、水回りを清潔に保つ
デメリット3: サイズが合わず後悔
「システムキッチンを買ったけど、思っていたゴミ箱が入らない!」という失敗談、実は多いんです。
後悔しないために:
- この記事のメーカー比較表を参考に、情報が古い可能性があるのでメーカーの最新サイズを確認
- 設置したいゴミ箱の「高さ・幅・奥行」を必ずメモ
- 出っ張り等意外な落とし穴があるので、ショールームで実物を確認
デメリット4: スライド式ゴミ箱は邪魔!

シンク下にスライド式の引出しがあり、その中にゴミ箱が収納されているなんてデザインのものもあります。
ゴミ箱が隠れるので、一見スッキリしておしゃれなように思えますが、以下のデメリットがあり、スライド式ゴミ箱はおすすめしません!
- 毎回ゴミ箱にゴミを入れるたびに引出しをスライドさせる必要がある
- 蓋付きでないと匂いがこもるので、更に蓋を開ける必要がある
- ゴミ箱を出しっぱなしにすると動線の超邪魔になる
- 足で踏んで開けるタイプのゴミ箱は使えない
- ゴミ箱の容量が小さなものしか置けない
- 掃除がしにくい
デメリット5: 掃除がしにくい、けど・・・
オープン収納は扉がない分、ホコリが溜まりやすく、掃除の頻度が増えます。でも、床がさっと掃除しやすいことは逆にメリットです!(スライド式ゴミ箱はのぞく)
シンク下に収納したい観音開きゴミ箱のサイズ
キッチンで一番ゴミが出るからこそ、できれば45Lの大容量ゴミ箱を置きたいですよね。
でも、シンク下は高さが限られているのが悩みどころ…。
おすすめゴミ箱1: SOLOW(ソロウ)
リスから発売されているソロウのゴミ箱は、両開き(観音開き)の蓋付きで高さが抑えられた設計。シンク下収納に最適です。
ソロウ各サイズ:
- 45L: 高さ610mm × 幅270mm × 奥行425mm
- 35L: 高さ580mm × 幅220mm × 奥行425mm
- 20L: 高さ480mm × 幅220mm × 奥行360mm
ソロウの特徴:
- 下部が内側に入り込んでいてペダルが飛び出さない
- 足に当たりにくい設計
- スタイリッシュなデザイン

リスから発売されているソロウのゴミ箱はこちらから

おすすめゴミ箱2: KEYUCA(ケユカ) arrots
ソロウの45Lを置けるスペースがない場合、ケユカの27リットルの観音開きゴミ箱がターゲットになります。
ケユカ各サイズ:
- 27L: 高さ600mm × 幅220mm × 奥行410mm
- 15L: 高さ460mm × 幅220mm × 奥行380mm

ソロウとケユカの形状の違い:
ケユカは下(ペダル部分)までほぼストレートの長方形なのに対し、ソロウは下部が内側に入り込んでいます。
そのため、ソロウの方が奥行きは長いものの足にペダルが当たりにくいというメリットがあります。
KEYUCAのarrotsゴミ箱27Lでも、蓋を開いたときの高さは600mm、奥行410mmもあるんですね。奥行以外はSOLOWの35Lのゴミ箱のほうが小さい謎、、。
ニトリでも両開きのゴミ箱が出ていますが、45Lで奥行が480mmもあり、シンク下に置くには厳しそうです。
おすすめゴミ箱3: 蓋なしタイプ
蓋付きにこだわらなければ、選択肢はグッと広がります。蓋無しなら高さも気にしないでよく、沢山の種類から選べます。キャスターのついたゴミ箱なら、スムーズにゴミが取り出せます。
蓋なしがおすすめな人:
- こまめにゴミを捨てる習慣がある
- 臭いの少ないゴミが多い
- 使いやすさを最優先したい
【重要】各メーカーのシンク下オープンスペース比較表
実は、シンク下をオープンにできるキッチンメーカーは限られています。
さらに、オープンにできたとしても、高さと奥行が足りず、ソロウの45Lゴミ箱を置けないメーカーがほとんど…!
ここからが、この記事の本番です。各メーカーを徹底調査しました!
主要メーカー比較一覧表
メーカー / ブランド | オープンスペース高さ(mm) | 奥行(mm) | 総合評価 |
---|---|---|---|
クリナップ / ステディア | 658 | 420 | ★★★★★ |
クリナップ / セントロ | 658 | 420 | ★★★★★ |
ウッドワン / スイージー | 677~600 | 390 | ★★★★☆ |
リクシル / リシェルSI | 655 | 343 | ★★★☆☆ |
TOTO / ザ・クラッソ | 659~542 | 338 | ★★☆☆☆ |
パナソニック / Lクラス | 675~530 | 330 | ★★☆☆☆ |
タカラスタンダード | 非対応 | – | ☆☆☆☆☆ |
- キッチン天板の高さ900mmを選択した場合
- 天板高さ850の場合は、オープン部分の高さも50mm低くなります
- 各メーカーに問い合わせましたが、必ずご自身でも最新の情報を確認してください
メーカー別詳細解説
【最優秀】クリナップ ステディア・セントロ
総合評価: ★★★★★
クリナップは本気です。主婦の声を聞きすぎて素晴らしい!
ちなみに、ステディアとセントロのシンク下オープンスペースのサイズは同じです。

オープンスペース:
- 高さ: 658mm(天板高900mm)、608mm(天板高850mm)
- 奥行: 420mm
- 幅: 460mm(間口900mmの場合) / 610mm(間口1050mmの場合)
高さは658mm(キッチン天板高900mmの場合)と余裕があり、奥行420はとっても魅力的です。図面のように、配管スペースを向かって左側に集約しているため、奥行が420mmもあります。
置けるゴミ箱:
パターン1: ケユカ27L × 2個(間口900mm・天板高850mmでもOK!)
オープンスペースの間口900mm、キッチン天板高850mmを選択すると、ケユカ27L(高さ600×幅220×奥行410)が2つ並べてシンデレラフィット!奥行も10mm余裕あり。
カタログでもケユカのゴミ箱が写ってますので、これは完全に計算されてますね…クリナップさん、分かってる!
パターン2: ソロウ45L × 2個
オープンスペースの間口1050mm、キッチン天板高900mmを選択すれば、ソロウ45L(高さ610×幅270×奥行425)を2つ並べられます。
奥行きが5mmだけ出っ張りますが、もともとソロウのゴミ箱は下部に絞り込んで作られているのでそこまで気にならないと思います。
ニースペース活用:
写真のように左側の配管エリアは浅くなっていて、座った時の膝がくる「ニースペース」として設計されています。
キャスター付きの椅子を使えば、キッチンで座って作業もできますね。
もちろん、座らない派の方は、分別用の浅型ゴミ箱を置いてもOK!

デメリット:
やっぱりシンク下のオープンスペースを広く取っているので、その分収納力がなくなります。
また、ミーレ等の海外製の食洗器が選択できません。奥行きの関係で、幅45cm・60cmの両タイプとも設置不可だそうです。
海外製食洗器にこだわる方は要注意。
【優秀】ウッドワン スイージー(SU:IJI)
総合評価: ★★★★☆
オープンスペース:
- 高さ: 677mm(キッチン天板高900mm)
- 奥行: 395mm
- 幅: 900または1050mm(但し内寸は一回り小さい)
メリット:
高さ677mmは十分!奥行395mmも比較的大きめです。
クリナップではシンク下をオープンにすると海外製の食洗機を入れることはできませんが、ウッドワンならAEGの60cmフロントオープンの食洗器が選択できます!

注意点1:ウッドワンのゴミ箱
ウッドワンは、シンク下ゴミ箱の利便性を強調していて、パーツショップでぴったりサイズのゴミ箱も販売しています。
ただ、このゴミ箱を過去に使っていましたが、ちょっと使いにくいんですよね。濡れたゴミだと、すぐに蓋がベトベトに汚れてしまうんです。
やっぱりペダルでオープンできるゴミ箱が便利。

注意点2: ステンレスマルチシンク選択時の罠
もう一つの注意点として、スイージーのステンレスマルチシンクを選ぶと、カタログ写真では完全オープンに見えますが、実際には真ん中に排水トラップがあるんです!
図のようにシンク下の真ん中に排水トラップがあるため、中央部分の高さは約600mmになります。
ケユカ27Lのゴミ箱がちょうど高さ600なんですよね。1mmも余裕がないので、これが中央部に入るのかどうか、、使っている方いらっしゃれば教えてください。
置けるゴミ箱:
ケユカ27L × 4個(幅1050mmの場合)
ステンレスマルチシンクを選択せず、オープンスペースの幅1050mmを選択すると、ケユカ27L(高さ600×幅220×奥行410)を4つ並べて置くことができます。
ただし、奥行きは15mmほど出っ張ります。
ステンレスマルチシンクとキッチン天板の高さ850mmを選択していても、中央部にゴミ箱を置かなければケユカ27Lやソロウ45L(奥行きが25mm出ますが)も置けると思います。
両方のゴミ箱とも奥行きが足りずに少し出っ張ります。左右に置けば気にならないかもしれませんが、もうこれはショールームに許可をとってゴミ箱を持ち込んで、使い勝手を想定してみるしかありません!(笑)
実際に使用している方がいればコメント欄で是非教えてください!
【まあまあ】リクシル リシェルSI
総合評価: ★★★☆☆
オープンスペース:
- 高さ: 655mm
- 奥行: 343mm
- 幅: 要確認
メリット:
キッチン天板高900mmを選択すれば、高さ655mmと余裕あり。TOTOやパナよりも少し深い奥行343mm。

置けるゴミ箱:
奥行の制限でソロウ20L(奥行360)が適しています。17mm出っ張りますが、許容範囲かな。
ソロウ45Lを両側に1つずつ置いて、中央部分を空けることで邪魔にならないようにする方法もあるかもしれません。
82mm出っ張ってしまいますが…実際に使用されている方、コメント欄で教えてください!
デメリット:
奥行が浅いので、大容量ゴミ箱を置くには工夫が必要。
【う~ん】TOTO ザ・クラッソ / パナソニック Lクラス
総合評価: ★★☆☆☆
オープンスペース:
- TOTOクラッソ: 高さ659~542mm、奥行338mm
- パナソニックLクラス: 高さ675~530mm、奥行330mm

問題点:
入口の高さは十分ですが、奥にいくにつれて天井が斜めに下がります。
- クラッソ奥部: 約540mm
- Lクラス奥部: 530mm
これでは、ソロウ45L(高さ610)、35L(高さ580)、ケユカ27L(高さ600)の蓋が開きません!
奥行きも全然足りないんですよね・・・
置けるゴミ箱:
高さの関係で、観音開きゴミ箱で置ける最大容量のものは下の2つです。
- ソロウ20L(高さ480、奥行360)
- ケユカ15L(高さ460、奥行380)
ただし、奥行が足りないので、ソロウ20Lで約20mm、ケユカ15Lで約40mm出っ張ってしまいます。
蓋なしゴミ箱ならOK:
蓋付きにこだわらなければ、選択肢は広がります。
当方が運営している愛犬と泊まれる宿「トライハク軽井沢ゆずき」では、TOTOクラッソのシンク下オープンを採用しています。貸別荘なのでゴミが簡単に捨てられるよう、蓋無しのゴミ箱を設置しています。

蓋つきのゴミ箱にこだわらなければ、TOTO、パナ、リクシルのキッチン下オープンスペースには、下のゴミ箱がフィットします。ソロウの欠点は、ゴミを大量に入れた時にゴミ袋が取り出しにくい(引っかかって破ける)ことですが、下のタイプだとスムーズです。

【残念】タカラスタンダード
総合評価: ☆☆☆☆☆
工務店モデルのオフェリアも含めて、すべてシンク下オープンには対応していないそうです。
主婦の声を聞いて!!タカラさん!
シンク下ゴミ箱のアイデア・工夫
アイデア1: 分別ゴミ箱も一緒に
燃えるゴミだけでなく、プラスチックや缶・瓶用の小さなゴミ箱も一緒に設置すると便利。キッチンの収納力は下がるものの、ゴミ箱を分けて設置する必要がないので、片付きやすくなります。
アイデア2: ニオイ対策グッズを常備
- 消臭剤
- 重曹
- コーヒーかす(天然消臭剤)
- ミョウバン水のスプレー
アイデア3: 掃除しやすい工夫
- オープンゴミ箱の場合、キャスター付きにする
- フローリングの場合、防水マット等で汚れ防止
我が家のオーダーキッチン実例
我が家はオーダーキッチンで、ソロウ45Lのゴミ箱が2つ入るように設計しました。

仕様:
- 高さ: 十分に確保(ゴミ箱を引き出さなくても捨てられるように)
- 奥行: 425mm(ソロウ45Lと全く同じサイズ)
- ゴミ箱横のスペースがもったいないので収納引出しを設けた(内部2段)
- ゴミ箱上のスペースがもったいないので包丁刺しを設けた
実際に使ってみて、本当に便利です!調理中のゴミ捨てがスムーズで、キッチンもスッキリ。
遊びに来た友人も、一様にシンク下ゴミ箱を欲しがります。みな探してはみたものの、結局奥行や高さの関係で諦めざるを得なかったようです。

まとめ: シンク下ゴミ箱で後悔しないために
シンク下にゴミ箱を置くと、調理がグッと楽になります。でも、メーカー選びを間違えると後悔することに…。
後悔しないためのチェックリスト:
✅ 設置したいゴミ箱のサイズ(高さ・幅・奥行)を測る ✅ この記事のメーカー比較表で適合性を確認 ✅ ショールームで実物を確認する ✅ 可能ならゴミ箱を持参してサイズチェック ✅ 臭い・虫対策も考慮する
シンク下オープン収納を選択して後悔することがないように、事前に置きたいゴミ箱が設置できるか、よく検討しましょう。
我が家調べですが(笑)、シンク下に観音開きの蓋付きゴミ箱を設置したいと考えている人は本当に多いです。キッチンメーカーの皆さん、もっと主婦の声を聞いてください!
シンクの配管位置を調整すれば、オーダーキッチンと同じようにシンク下のスペースを十分に取ることができ、海外製の食洗器も設置できるようになるはず。
コメント大歓迎! 実際に使っている方は、購入を検討している方にぜひコメント欄で情報を教えてあげてください!
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