エアコンを隠す-御代田町住宅設計その12-

エアコンの存在感

エアコンがあると生活感が出やすく、空間のノイズというものなってしまう残念な設備です。

ですが、快適に生活するには必要な設備です！

床下エアコンの場合、足元にあると余計に目立ちます。

そこで、なるべく目立たないようにエアコンの位置やインテリアについて考えようと思います。

エアコンを見せない工夫

極力エアコンを見せない、見せてもカッコよくする方法があります。

機種本体をカッコよく見せる

最近ではスタイリッシュなエアコンをダイキン「risora」、三菱「FLシリーズ」から販売しています。

そもそもエアコンを見せたくないって人は天カセを導入すれば解決です！

天カセは「天井埋込カセット形ビルトインタイプ」の略称です。

天井に付くのでパッと見、わかりません。

吹き出し口も様々あるので、ダクトを使えば商業施設のようにかっこよく見せることもできます。

ですが、導入費用やメンテナンス費用が壁掛けエアコンに比べ高額です。。。

実家に天カセを入れてました。

天カセは固定資産税の対象ですし、壊れて交換しようとなれば、高額な費用の見積もりがきました、、、

現在は壁掛けエアコンを使用しています。天カセは撤去するにも費用もかかりますし、穴空いたままでもしょうがないので今はそのまま残しています笑。

造作家具でカッコよく見せる

家電量販店で安価に購入できる壁掛けエアコンを購入して、性能、能力を落とさないように配慮しながら、室内に溶け込ませるように、造作家具としてつくる人もいます。

吊り戸棚に合わせてエアコンの全面に横格子で隠していますね！この場合、吹き出し口下はオープンになっているので、造作家具に空調が塞がれるなんて心配はないですね。

ということで、私のところも造作家具を利用してエアコンを隠すことにします！

まずはエアコンがどのように取り付けられていて、周囲との離隔距離がどれくらい必要なのか調べます。

エアコンの据付工事

離隔距離

離隔距離というものは概ね決まっています。

ここでは参考までに三菱のエアコンの据付工事説明書で説明します。

エアコンの両サイドは110mm以上壁から離す必要があります。天井面は130mm以上離します。これらはエアコンを取り付けるときやメンテナンスするときに必要なスペースになります。

また、下部にあたる吹き出し口は十分にな距離を取る必要があります。ここが近いとショートサーキット（空調した空気をもう一度吸い込んでしまう現象）が生してしまい、うまく空調することができません。

室内機の形状によりますが、吹き出し口近くに物があると上手く風を送れないので注意が必要です。吹き出し口は十分に距離を開ける必要があります。

実際に取り付け予定の機種の据付工事説明書を読み、これらを考慮して造作家具の設計をしていきます。

別荘の床下エアコンのインテリア

洗面室の床下エアコン

基礎断熱の厚み分内側による形になるそうですが、洗面台下にこのように設置する予定です。

冬場なんかはこの方式であれば、洗面室や浴室、トイレは暖かいと思います。メンテナンスもし易そうです。

リビングのエアコン

まだ工務店からの検証確認の連絡が来ないのですが、このような要望をしています。

これは洋室1とダイニングの間に、面格子を設け、エアコンのルーバーと同一に覆ってしまうかと思っています。

そのため、洋室１の引き戸は２枚〜３枚引きの大きいものを使用するしかありませんね。

あとこの方式の懸念点は、メンテナンスのことです。

どうしても配管が隠蔽配管となるので、天井に何箇所かの点検口を設けなければならないという。。

もうちょっとリビングのエアコンの配置を考える必要がありそうですね！笑