前回は概略的なことを話したので、今回はポイントを押さえれば簡単に2×4の設計がわかる、そんな感じにまとめました。
自分でもわかっていないことだったので、備忘録代わりです。今回iPadで書いたイメージ図があって見にくいと思います。
毎回話しが長いンゴね、、、
2×4(ツーバイフォー)工法のポイント
プランニングの原則として最低限おさえておきたいこと
- 住宅の平面プランを建物外周および建物内部耐力壁で区画する。
- 耐力壁線の画は40m以下(ただし上部の床面を補強した場合は72m以下)。
- 耐力壁線の間隔は12mまで可能。
- 耐力壁線内の開口部には下がり壁を設ける。
- 外壁の耐力壁線相互の交差部に長さ90cm以上の耐力壁が1以上必要。
- 耐力壁線内の開口部の幅は4m以下とする。
- 1つの耐力壁線内に必要な耐力壁の合計は耐力壁全長の 1/4以上とする。
- 必要な耐力壁をバランスよく配置する。
- できるだけ1・2階の耐力壁が上下に連続するようにプランニングする。
耐力壁線区画と面積
1区画の面積は40m²から60m²の範囲で、長辺と短辺の比率は3倍以下とします。
さらに、床面を補強(ころび止めや釘打ち)した場合は面積を60m²から72m²の範囲とし、長辺と短辺の比率は2倍以下とすることで大きい区画を設けることができます。
ただし、60m2以下や72m2以下の面積でも耐力壁線相互の間隔は12m以下としなければなりません。
図で説明すると、こんな感じ。
開口の制限
大きく開口(サッシや1つの空間にするといった)ことが可能ですが制限があります。
壁の長さ(L)に対して開口部の大きさは3/4以下とし、最大幅は4mまでとなります。
図で説明すると、こんな感じ。
また、耐力壁線が連なって1つの空間となる場合でも、同様の制限が適用されます。
この際、開口部には必ずまぐさが入るため、下がり壁が形成されることになります。手書きで汚いのですが、室内正面から見たときのイメージ図です。
壁量
2×4工法は、床・天井・壁の6面体で構成されており、在来工法よりも地震に強い工法です。ただし、構造を持たせるため、X軸(横方向)およびY軸(縦方向)の壁の長さや壁の量に制限があります。
- 交差部に90w以上の耐力壁1箇所以上
- 開口部は4m以下
- 耐力壁の合計が1/4以上
- 区画が40m2以下
図で説明すると、こんな感じ。
方眼紙が1メモリが1P(スパン)として、X軸、Y軸共に長さに対して1/4以上の壁量があれば、構造として建物をもたせることができます。
備忘録として
以上のことを押さえていれば、簡単な2×4の間取りを作成できます。
実際に、DIYで2×4材を使用して自分で家を建てる方もいます。
前回のブログにも記載しましたが、在来工法に比べて2×4工法には設計の制限、ルールが多くあります。
天井高を高く取る間取りや吹き抜け空間などの空間の自由度は2×4工法では難しいです。
間取りが概ね決まってしまうため、在来工法よりも自由度がありません。
ですが、2×4工法にはその強固な構造による安心感や、施工の手軽さといった利点もあります。
一般的な間取り(建売住宅のような家族4〜6人を想定してるプラン)で決まっている方には2×4はおすすめな気がします。
P.S iPadでイメージ図を作成しました。お絵描きはあまり好きではないのですが、描いてて楽しかったです。今後は簡単なイメージ図はタブレットで作成してみようと思います!iPadが第5世代のためカクついて細かい作業が難しかったので、新しい端末が欲しくなりましたね笑。
お絵描きのために新しい端末買うとか、呆れてるんごね、、、
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