自宅で日立のヒートリサイクルのドラム式洗濯乾燥機(BD-V9600)を10年使っていました。さらに、異なるモデルの日立製ドラム式洗濯乾燥機を事業所用(BD-V9800)に3台購入し、単身赴任時(BD-V9700)にも購入しました。
なんと、過去に合計5台も日立製ドラム式洗濯乾燥機を使用していることになります。
しかし、日立製にはいろいろと不満があり、パナソニック製のドラム式洗濯乾燥機に鞍替えをしました。
日立製ドラム式洗濯乾燥機のなにが不満?
乾燥時間が長すぎ問題
あまりにも乾燥時間が長い!
乾燥時間が「残り10分」になってから、1時間以上永遠と乾燥が続き、トータル4時間くらいかかります。最初の2時間40分の案内はなんなのか、、笑
価格コムの口コミを見ると、乾燥フィルターの奥にゴミが溜まっていると同じ症状が起こるとのことで、掃除してみましたが、ほぼ改善せず。
洗濯物の下水臭問題
乾燥後に衣類に汚水の匂いがついているのが気になっていました。
日立製は、洗い上がりの下水臭に悩んでいる口コミを多く見ます。
原因としては主に下記の2つがあります。
1.空冷除湿方式(ヒートリサイクル式)
2.排水トラップカバーがついていない
空冷除湿方式(ヒートリサイクル式)の欠点
日立のドラム式洗濯乾燥機は、衣類の乾燥に「空冷除湿方式(ヒートリサイクル式)」が採用されています。
ヒートリサイクル式では、排熱が排水口に排出されます。
すると、排水口のトラップ内の封水(下水の匂いが上がってこないようにするための水)が抜け、下水側からにおいが逆流してしまうのです。これが、洗濯物が下水臭くなる大きな要因となっています。
よほどクレームが多かったのか、2021年8月以降のドラム式洗濯乾燥機は、全機種でヒートリサイクル式は廃止され、水冷除湿方式となっています。
2021年8月以前の機種でも、空冷除湿方式から水冷除湿方式に切り替えられるものもあります。匂いが気になる方は、取扱説明書を読んで設定を変更してください。
排水トラップカバーがついていない
前述のように、日立製は乾燥時に排水口に向けて排気されるため、封水が切れてしまうリスクがあります。
そこで、排水トラップカバーという部品を取り付けることで、風が排水口にかからないよう(排水口の匂いが逆流しないよう)にしています。
排水トラップカバーは、日立独自の問題を解決するための付属品のため、設置業者によっては取り付けを忘れることがあります。匂いが気になっている方は、排水トラップカバーが設置されているか確認してみてください。
メンテナンス問題
ドラム式は縦型に比べ、部品点数が多くなりがちで、日常の掃除でもメンテナンスし難いです。
日立はパナソニックに比べ、各部品の作りに無駄が多いように感じます。
自宅の日立BD-V9600の乾燥フィルターは、フィルターAは布製、フィルターBはロック機構がついた微細なメッシュ材になっていました。
同年代時期に発売されたパナソニック製のものは、微細なメッシュ材だけです。
布製はなかなか繊維が取れにくく、不衛生になりがちです。
パナソニックNA-VX800BRのレビュー
日立を購入してから10年も経ち、いろいろと不満があったのでPanasonicのNA-VX800BRを購入しました。
乾燥は時間通り!匂いもなし!
乾燥時間が「2時間50分」であれば、ほぼその時間に乾燥が終わります。日立のように「10分」の表示で、永遠に回り続けることはありません笑。
もうそこだけでも、パナソニックにして良かったと思えます。
日立で気になっていた下水の匂い問題もありません。
フィルターの掃除
フィルターが掃除しやすい!
2重フィルターになっていますが、どちらも微細なメッシュ材のもので、洗って掃除することができます。
温水洗浄
うちには大型犬のゆずがいます。ドッグランに行った日には毎回泥だらけです笑。
毎日ゆずの体を拭くので、タオルや衣類はそれなりに汚れます。ですが、温水洗浄のおかげでが気になったことはありません。
皮脂汚れや泥汚れ、嫌な匂いもきれいさっぱりです!
NA-VX8000BRは温水洗浄モードが付いています。温水洗浄は汚れ落ち、匂い除去が格段に優れています。
しかし、温水洗浄モードは、旧居では使用していましたが、引っ越してからは使用していません。なぜなら、新居では、洗濯機の蛇口を混合水栓にしていて、お湯で洗えるからです。
新築やリフォーム時は、洗濯機の蛇口を混合水栓にすることを絶対におすすめします。
洗濯機の温水モードを使用するより、エコキュートやガス給湯器のお湯を使用したほうが電気代がずっと安いです。
しかも、温水洗浄モードの場合、洗濯機内で60℃に温めるので、洗濯時間が長くなりますが、給湯器の場合、設定温度を60℃にすれば、通常の洗濯時間で終わります。
衣類には対応温度表示がありますので、色物など色移りしてしまうものは分けて洗う必要があります。温水で洗う際には注意してください。
混合水栓を取り付ければ、温水洗浄モードがついていない機種でもお湯で洗濯できます。ですが、温水洗浄モードがついていない機種の場合、ゴムパッキンなどの部材が温水に対応していないことがあるようです。
洗剤自動投入
洗剤自動投入は、各社の上位機種には設けられています。
この機能があるだけで、洗濯の手間が大分省けられます。洗剤自動投入に慣れてしまうと、離れられません笑。
すでに旧モデルになっているのでお得な価格です
NA-VX800BRの洗浄自動投入のデメリット、というか不満点は、すぐに洗剤が無くなることです。
自動投入タンク容量は、液体洗剤870ml、柔軟剤580mlとなっていますが、結構早くなくなります。新しいLXシリーズでは、液体洗剤1010ml、柔軟剤890mlと大幅にアップしています。
新しいドラム式洗濯乾燥機のレビューは以下もご参照ください。
半年経過してトラブルが・・・
購入してから半年経って、排水フィルターの方から水が滴ってきたのと、若干変な臭いがしてきました。メーカーさんに見に来てもらったので備忘録。
対応してもらった内容ですが、排水フィルターの交換とフィルター周りの清掃を軽くしてもらっただけです。
ドアのパッキン周りからの水漏れはなく、原因は排水フィルターのパッキンの劣化、または、ゴミが付いていて漏れた可能性があるとのこと。
臭いについては、「なるべく、犬のものは洗わないでください。」と言われてしまいました。
取扱説明書にも書いてあるそうです。知らなかった、、。うちでは無理ですね笑。
自分で分解清掃するNA-VX800BR
準備するもの
プラスドライバー
プラスチックヘラ(100均)
掃除用の隙間ブラシ(100均)
長いブラシ(100均)
ネジが多いので、電動ドライバーがあると便利です。普通のプラスドライバーでも大丈夫です。
プラスチックヘラは、隠しネジの蓋を外すためのものです。マイナスドライバーでも代用できますが、蓋が傷つきやすいので注意しましょう。
掃除用の隙間ブラシは、内部のエバポレーターのフィンを掃除するのに使用します。このフィンは簡単に曲がってしまうので注意して作業してください。
長いブラシは洗濯槽内から乾燥フィルターに接続されているダクトと乾燥フィルター内から排気するダクトを清掃するのに使用します。
購入してから半年のNA-VX800BR
内部のゴミが気になったので、ドラムの上蓋を外して清掃しました。ここからは自己責任です。と言っても誰でも簡単にできます。
排気口
パナソニック製ドラム式洗濯乾燥機は、右側上部に排気口あり、その部分にゴミが溜まりやすいという特徴があります。
蓋を開けないとアクセスできないため、まず、上蓋についているネジを外します。ネジは、洗濯機の手前、側面、上部にあり、さらに、洗剤自動投入の内側に隠しネジがあります。
蓋を開けた後、排気口に長いブラシを突っ込み、ゴミを掃き出します。
上蓋を外さないと掃除できない構造は、なんとかしてもらいたいものです。
エバポレーターのフィン
次に、エバポレーター周辺を掃除します。
めちゃくちゃ汚かったです、、、
普段、乾燥後フィルターをきれいに掃除していても、奥にはこんなにもゴミが溜まっていました。
犬や猫を飼っていないご家庭ならここまで汚れないと思います。このゴミがどこに溜まっていたかというと、次の画像の場所に溜まっていました。
フィルターボックスの裏側にある箇所です。ここにアクセスするには、フィルターボックスの上部のネジを2本を外すことが必要です。
この箇所は車だとラジエーター、エアコンだとエバポレーターに当たる箇所です。このフィンのところにゴミが溜まっていました。
ここを掃除してから、明らかに臭いが軽減しました。
機能が増えていくにつれ、構造が複雑になって掃除がしにくくなるのは困ります。日常のメンテナンスだけで清掃ができるように設計をしていただきたいですね。
さらに半年後のNA-VX800BR
前回自分で分解清掃を行ってから半年経過したので、再度掃除をしてみました。
やはり、排気口とエバポレーターのフィン周辺にはゴミが溜まっていました。NA-VX800BRは犬用の洗濯物を中心に選択しているため、仕方がないのかもしれません。
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