宿泊事業の準備と並行して御代田町の工事を見ていましたが、ある施工ミスにより、6月末の引き渡し→9月末の引き渡し→10月末の引渡しとのびのびとなり、色々と問題があり、現在も引き渡しを受けられていません。長らく更新していなかったので、その辺の事情をふまえてお話しします。
施工ミスとは?
施工ミスは、断熱関連のものです。
以前、軽井沢にある別の犬と泊まれる宿泊施設(トライハク軽井沢ひなた)で、断熱材のミスがありやり直しがあったことを記載しました。
御代田町の犬と泊まれる宿泊施設(トライハク西軽井沢ゆずき)の施工業者は、軽井沢の業者とは異なりますが、同じようなミスがありました。
100倍発泡ウレタンには防湿気密シート施工が必要
ウレタンフォームの100倍発泡の場合、発泡しすぎたものはスキンカットという方法でカットします。
スキンカットとは、吹き付け施工した後に、吹き付けしすぎた余分に室内側に出た発泡ウレタンを削り取る作業のことをいいます。
この工程は問題ありませんでしたが、工務店は防湿気密シートを施工せず、そのままボードを貼ろうとしていました。(現場に行ったときには一部ボードが貼られていましたがね笑)
100倍発泡ウレタン断熱を吹いた後、防湿気密シートを施工しなければ壁内結露の原因となります。ウレタン発泡断熱材を出しているメーカーも当然ながら、施工手順書に防湿気密施工をする旨を記載しています。
軽井沢の業者も御代田の業者も防湿気密シート施工を貼っていないことを考えると、このような施工が常態化しているとも考えられます。
ちなみに、建築中に他の工務店の現場見学会に参加しましたが、その工務店では、100倍発泡ウレタンの室内側にもきっちりと防湿気密シート施工がされており、工務店によってしっかりと施工手順を守っているところとそうでないところがあります。
軽井沢(Ⅱ地域)や西軽井沢(Ⅲ地域)の寒冷地でこの施工ですから、日本の家が寒いのもうなずけます。
防湿気密シート施工に1ヶ月
一部ボードが貼られていたものの、防湿気密シートの施工自体はそれほど時間がかからないはずでした。数日で完了するかと待っていたのですが、シートを貼る貼らないの判断のため、1ヶ月かかりました。
工務店がメーカー側に確認して、結局貼らなければならないことがわかり(最初から施主は指摘していました)、施工がのびのびになりました。
施工ミスが判明したのは、6月。請負契約では完工6月末なのに完成することができるのか、、
心配は見事に的中。
完工は8月末にがんばります→だめでした
いつなら終わるんですか?9月15日には終わらせます→できませんでした
私ブチギレ→引き渡しは10月末←いまここ笑
着工してから7ヶ月かかってます。
笑うというよりも、呆れています
それ以外の原因
ここまで来たら断熱材なんてジャブです。
私は最悪のタイミングに当たったのか、工務店が最悪だったのか、、
今考えると、以下の要因があったと思います。
- 設計士が営業、監督を兼任
- 設計士と話した内容が現場に伝わっていない
1.設計士が営業、監督を兼任
契約直前に、担当営業が退社することを直接聞きました。と言っても、電話で。
驚きましたが、当時、退社後金勘定では特に揉めるから引き継ぎはしっかりとしてください、と念を入れましたが、現在がこんな感じなので、不安大ですね笑
契約直前にこの話を聞いたら、皆さんはそのまま契約を続行しますか?それともやめますか?
それと、現場監督からの連絡は4月中旬に上棟の連絡があり、その後メッセージのやり取りをしましたが、途中からのやり取りは全て設計士とだけ。現場監督からの連絡はほとんどありませんでした。
どこの業態も人いないし他の現場と兼任かな〜、なんて思っていた自分。
あまりにも現場が遅れるから、9月に私がブチギレて現場監督は何しているのか聞くと、8月で現場監督も辞めていたおうです、、
それなら早く言ってよ・・・
2.設計士と話した内容が現場に伝わっていない
いくら人がいなくても、伝わっていないことなんてあるか?
ぶっちゃけ、設計士挟まなくて直接職人に話して事を進めたいと思いましたが、それでは職人が困惑するし、工務店の存在意義がなくなってしまいますし。
いつにオープンできるか
まだ宿泊のHPでは告知していないのですが、すでに12月初旬には予約を受けているので、11月22日には外構を除いて完成予定です。
近日中に、素人が作成するウッドデッキとフェンス、パーゴラの記事を上げる予定だわん!
参考にした文献やサイト
- 日本アクア(https://www.n-aqua.jp/inquiry/qa/)
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