大体の間取りと仕様が決まったので、あとは概算見積依頼をハウスメーカー、工務店にお願いします。ここでは、概算見積依頼の注意事項について書いていきます。
間取りと仕様表をつくること
前回まとめた、仕様表や間取り図、土地の情報、どんな建物を建てたいのか、できればイメージの写真を添付するといいでしょう。
特殊な設備があれば、それがわかるイメージの写真があるといいでしょう。
概算金額表には建物の仕様を記載してもらうこと
規格住宅であれば、パッケージになっているので、概算金額の段階でしっかりと建物の仕様が記載しています。
注文住宅の場合、大体は自由に仕様を変更することができます。なので、概算金額表に建物の仕様はどういったものを見込んでいるのか、詳細に書いておいてもらうといいでしょう。
他社と比較するときに、もらった資料のあっちこっちに書いていると比較する時に大変です。
そもそも概算金額で費用をなるべく安く見せるように、別の仕様(断熱材がウレタンフォームではなくグラスウールに変更していたり)で提示されることもあります。
見積取得件数が多いと、施主の方でまとめるにはとても大変ですので、なるべく、ハウスメーカーのほうでわかりやすいように表示してもらえるように依頼してください。
家の性能面について記載されていないことも多々あるため、問い合わせしましょう。
例えば、屋根材は瓦、外壁材はサイディング16mm、サッシはYKK APW330、断熱材(屋根:アクアフォーム160mm、壁:アクアフォームNeo80mm)、玄関タイル300角タイル、オール電化、エコキュート370Lなど
予算の伝え方
見積依頼時に「ご予算は?」と聞かれますが、MAXの予算を伝えてはいけません!
必ず、その予算よりも高額な概算見積が出てきます!
MAXの予算から10%〜15%低く伝えると、MAXの予算に近い金額が提示されます。
あまりにも低い予算を伝えると、断られることがありますので、注意してください。
年収は絶対に答えてはいけないワン!
足元を見た金額がでてくるからね!
年収を聞かれたのはタマホームだけだったかな〜
着工日の伝え方
「いつまでに引っ越ししますか?」と聞かれます。
具体的な日程をしっかりと伝えましょう!
木造住宅であれば工期は4~6ヶ月くらいです。
例えば、3月に見積り依頼をした時、「5月中には工務店を決め、6月中には工事請負契約書まで受け交わし、年内には完工させたい。」とか
1〜2年後と答える場合、そもそも見積取得は時期早々です。
各会社のHPやパンフレットをみてその会社の強みや弱みを調べておくといいんゴね!あと注文時の注意事項や施工ミス、掲示板などの口コミを見て勉強したほうがいいワン!
年度末(2〜3月)を完工予定としている人は要注意です!
どこの工種も年度末には、公共事業に職人さんを持ってかれてしまうので、作業する人が足りずに、工期が延びる可能性があります。
お家を建てるタイミングは人それぞれあると思いますが、仮住宅の退去時期、子供の入園・入学に合わせて入居を計画している人は、見積依頼時に、余裕を持って完工時期・入居時期を伝えて下さい!
なぜ、1年以上の見積取得はダメなのか
それは、取れるかわからない、急ぎではない案件に対して、営業は真剣にやらないからです。(私元営業マンです)
私がダメ営業マンだったのかもしれません笑。
それはありそう笑
ぐぬぬ
営業マンの仕事は、常に複数件の工事、見積案件を抱えています。
私の場合は、法人営業が7割型でした。3割は外部案件で、これが辛かった。。。工事進行形だと、大規模修繕工事系(マンション3棟くらい)、中工事系(屋上の改修工事、雑居ビルの外壁塗装工事とかを5件)、小工事系(15件)、更に来期の大規模修繕工事の見積作成・概算金額表作成・工事説明会資料作成・総会や理事会での工事説明の立ち会いなど、常に動いてましたね。。。
話が逸れましたが、営業マンは忙しいです、、、
すべての営業マン、会社が真剣にやらないかと言えば、そうではないと思います。
中には真剣にやってくれるところもあるでしょう。
営業は数字(売上目標)です!数字、数字数字です!
個人単位、部署単位や班単位で、今年の売上目標(請負契約金額)が決まっています。
なので、契約は半年以内で1年以内には着工したいと伝えましょう。
適当な概算金額が提示されるのでは?
そもそも、概算金額や資金計画書は適当です!
予算を伝えた場合、その金額より必ず高く出てきます!
こういう時の住宅営業マンは大体、
「ご予算より多くなってしまったのですが、あくまで簡単にヒアリングしただけですので、過剰に見ているところもあります。今後のお打ち合わせでこの金額よりも圧縮できますよ!」
と、言ってきて契約書締結を急がせようとしてきます。
また、早くても契約を取りたいがために、安く概算金額を提示してくる会社もあります。
契約を焦らされてもすぐにしてはだめ!じっくり検討・交渉をすべきだワン!
各工務店やハウスメーカーも断熱材、屋根材、内装材の仕様はバラバラです。
これらは専門用語が多く、素人だとよく調べないとわかりません。
ですが、見積り依頼の前に、間取りはある程度決まってて、設備機器やどんな空間にしたいか決まっていれば、簡単な仕様表は作成することができます!
これを元に、概算金額表を各社に見積を取り、見ていない項目などはその会社の標準仕様で見てもらいます。
面倒ですが、これをすることにより、概算金額表の段階で「あ、ここの会社だけ金額が圧倒的に安い!なんでだろう?適当に金額入れてきたな!指定した仕様見てないんじゃないかな?なんで概算の段階でこんなに安いんだろう?」って検討材料になります。
なぜしっかりと金額を提示しないのか?
どこの工務店もハウスメーカーも概算金額を1から積算する会社なんていません。
概算金額表は会社の名刺みたいなものだワン!笑
私の経験上、ここの金額が適当な会社は中身も適当だったりしますね〜
ほとんどの会社はある程度の標準仕様の単価を設けています。
そこから逸脱した仕様や項目を拾い上げ、分かる範囲で概算金額を計上します。
もしくは過去に協力業者から取得した近々の単価から坪、㎡単価を割り出し、概算金額として計上することもあります。
大まかな仕様と概算金額・資金計画書の金額を合わせて、工事請負契約書を締結した後に、下請け(協力業者)に正式な見積をかけます。
工事請負契約書締結後、「コロナやウクライナ問題と社会情勢が安定しない、半導体不足が、、」など何かにつけ金額を上げてきます笑。
概算金額・資金計画書はそこまで重要ではない
概算金額表や資金計画書はそこまで重要ではありません。
あくまでも目安です。
重要なのは、その後の「契約金額」と「契約時の仕様」です!
契約前に、自分の希望する設備などを書き込んだ仕様表をしっかり作り込んでおきましょう。
仕様表の作成が難しい場合、希望を箇条書きにするだけでも構いません。
あとから追加、追加、追加工事!と費用をぶんどられることが多々あるため、希望を契約前にしっかりと詰めておきましょう。
契約を焦ったらだめだワン!
大切なことなので2回言ったんゴね。
工事請負契約書には作成した仕様表や希望文面を添付して、「添付の文面に準ずること」を付け加えると、その工事で見てる見てないといったことがありません。
次回は、出揃った各社の概算見積を比較していこうと思います。
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