愛犬に優しい床材を徹底分析!
室内で犬や猫を飼うことが当たり前の今、ペットの足腰の負担を軽減するために最適な床材は何か考えている飼い主さんも多いと思います。
大型犬を飼い始めてから3年、数え切れないほどの床材を試しました。購入したもの、サンプルで取り寄せたもの、展示場に足を運んだもの、ホテル、別荘、犬の施設、友人、知人、展示場などありとあらゆる床材を試した私が言いきります!
ペットの床材はこの記事で解決!
ペットと暮らしていなくても、これから家を建てたい、リフォームしたい、DIYしたいという人の参考にもなる内容です。
滑る床はだめ!
犬の足腰の関節性疾患は、遺伝、加齢、肥満、避妊手術などでリスクが高まることが知られています2。そして、滑りやすい床が犬の足腰の関節性疾患を引き起こすこともあります。
滑りやすい床では犬の股関節形成不全の発症リスクが1.6倍になったことが報告されています1。
「犬にとってのフローリングは
スケートリンクと同じである」
by Yuzu (Golden Retriever)
断言しますが、犬や猫にとって、フローリングはストレス以外のなにものでもありません。
愛犬の足や股関節を守るために、床材選びを真剣に検討しましょう。
ブログの内容を簡単にYouTubeにまとめました。各床材の滑りやすさなど、実際の映像で確認することができます。
犬にとって最適な床
「犬、滑らない床」で検索するとたくさんのページがヒットするものの、業者さんのHPや宣伝なども混ざっていて、イマイチ信用できないものもあります。そこで、大型犬を飼っている我が家は、徹底的に床材について調べました。
人と犬が一緒に暮らすために、床材は以下の3つの条件を満たす必要があります。
- 滑りにくい
- 掃除がしやすい
- 足腰に優しい
滑りにくい床
滑りやすさは小型犬や猫と大型犬では異なります。
ペット用のフローリングは滑らないと謳われていますが、「※小型犬の歩きやすさに配慮」「※小型犬の肉球の抵抗値を基準」など、注意書きに小さく書かれています。
実は、ペット用フローリングは小型犬のための床材で、大型犬は滑りまくります。
実際に、ほとんどのメーカーの犬用フローリングを試しましたが、全て滑りました!
ほんの少しだけ合板フローリングより滑りにくいかな?という程度で、もうツルッツルといっても過言ではないでしょう。
すべり抵抗値で防滑性(すべりにくさ)を表している商品もありますが、あくまで人間や小型犬の数値であって、大型犬の場合には、滑り抵抗値は全く参考になりません。
掃除がしやすい床
単に滑りにくい床が良いのであれば、人工芝でも敷いておけば良いのですが、人と犬とが暮らす以上、そうは単純にいきません。
抜け毛が少ない犬種であったとしても、犬は多かれ少なかれ粗相をします。
犬や猫はトイレの場所をすぐに覚えますが、必ずしも完璧にできるとは限りません。トイレシートからはみ出してしまったり、自分のおしっこを踏んでしまい、部屋を歩き回ることもあります。水を飲むときに、口から多少の水は床に零れます。
また、老犬になったときのことを考えると、人間と犬が一緒に暮らすためには、掃除がしやすい、かつ、水拭き掃除ができる床材であることは非常に重要です。
足腰に優しい床
タイルは一部だけであれば、犬にとって冷たくて気持ちが良い場所になりますが、滑りにくい床が良いからといって、犬のために全面タイルにしてしまうと、硬すぎて人の足腰に良くありません。
カーペット生活が長いと、硬いフローリングの部屋に引っ越した途端、足がだるくて重いという方は少なくありません。
足の疲れやすさはタイル>合板フローリング≧無垢フローリング≧塩ビシート・Pタイル>クッションフロア>カーペットです。もちろん床下地の工法も影響します(二重床の形状、ゴム足か根太か、スチロール系断熱材がはいっているかなど)。
これらの条件を元に、床材を評価していきます。
床材の名称の基礎知識
床材の名称は、聞き慣れない人にとっては難しく感じるかもしれませんが、実は簡単です!
タイルとシートの違い
タイルは、1枚1枚切り離されている床材に対して使う名称です。30cm角や60cm角のタイル状のものだけでなく、12cm×90cmといったフローリング形状のものも「タイル」と呼びます。
それに対して、シートは広くて長い1枚ものです。
名称の組み合わせ
タイルとシートの違いがわかれば後は簡単。
タイルカーペットといえば、カーペットが細かく分かれているもの。普通のカーペットの場合は、ロール状のもの。
塩ビタイルなら、塩ビ素材でできたタイル状のもの。塩ビシートなら、塩ビ素材の長いシート状のもの。
コルクタイルなら、コルクが30cm角や45cm角になったもの。
ルールさえ知っていれば、直感で床材をイメージできるようになります。ちなみに、タイルカーペットもカーペットタイルも同義です。
犬にとって最適な床の評価
床材ごとに、以下の6つの視点から考察と評価をしました。各項目の満点は5つ。数が多いほど高評価です。
1.防滑性・・・足の裏の毛をカットした大型犬を対象にした滑りにくさについて評価しています。大型犬で滑らない床は、小型犬や猫の場合には更に滑りにくくなります。
- 歩行で滑る
- 歩行に支障なし 小走りで滑る
- 小走り支障なし 走ると滑る
- 走っても支障なし
- 走り回ってもほぼ滑らない
5の評価をした床材でも、大型犬が興奮して走り回ればある程度は滑ります。アスファルトなどの全く滑らない床も存在しますが、滑り止めが強いと肉球が傷ついてしまったり、止まったときに関節を痛めたりしやすいので、今回は5以上の防滑性は評価していません。
2.掃除・・・掃除のしやすさ、お手入れのしやすさを評価します。
3.耐久性・・・通常のペットとの生活で、傷や汚れなどに強いかを評価します。また、汚れや匂いで交換する頻度もこの評価項目に含めています。
4.足腰の負担・・・足腰への優しさや、人間が歩いて疲れにくいかを評価しています。ここでは「滑りやすさ」による足腰への負担は加味せずに、床材の軟らかさやクッション性をもとに評価します。
5.価格・・・ペットのためなら多少の出費は厭わない!というオーナーさんも多いと思いますが、やっぱりお財布も気になるところ。リーズナブルな値段かどうかを評価しています。
6.デザイン性・・・せっかくだからオシャレに!ブログ主の勝手なセンスで、デザイン性や意匠性を評価しています。
合板フローリング
合板フローリングは、表面材に木目をプリントした化粧シートを貼り付け、基材に合板を使ったものです。
合板フローリングは熱による狂いが少ないため、床暖房に対応しているものも多くあります。
●防滑性・・・合板フローリングは非常に滑りやすいため、ペット用としては不向きでお勧めしません。
●清掃性・・・合板フローリングは狂いが少なく、ピッタリとつけて施工できるので、隙間は無垢材よりずっと狭いです。ペットの毛が入りにくく、おしっこが隙間に入り込むリスクも小さくなります。ただし、隙間はゼロではないため、早めに水分を拭き取らないと染み込むことがあります。
表面はシート貼りかハードコートが施されていて、水分が木に染み込むことがなく、キッチンや洗面などの水回りにも使用できます。
●耐久性・・・重いものを落としたり、家具を引きずったりすれば傷は付きますが、犬や猫の引っかき傷にも強く、耐久性は良いほうです。
●足腰の負担・・・木の柔らかさをほとんど感じないほど硬いため、カーペットからフローリングに引っ越すと足が疲れるようになったという方も少なくありません。特に直床(コンクリートスラブの上にフローリング貼り)や剛床(二重床でなく、厚い合板の上にフローリング貼り)の場合には、床が固くなるため足が疲れます。
二重床(図の防振ゴムが入ったもの)の場合には、床にクッション性が出ますので足腰の負担は減ります。
●価格・・・定価は高く設定されていますが、卸価格は安く、比較的リーズナブルに施行できます。リフォームでは既存のフローリングを剥がして貼り直す施工費がかかるため、やや高めになるかもしれません。
●デザイン・・・最近の合板フローリングの木目のプリントはリアルで、本物と見分けがつかないものもあります。木の質感を感じられるマットなタイプや、高級感のある幅広タイプのものも登場しており、デザイン性は年々高まっています。
突き板フローリング(番外編)
表面材に天然木(突き板)を使用した合板フローリングもありますが、その場合にはデザインは無垢フローリングそのものと変わりません。狂いも少ないため、隙間も小さく施工することが可能です。突き板フローリングの表面は無垢材のため、コーティング材によって耐久性や掃除のし易さが変わります。価格は若干高くなり、合板フローリングと無垢フローリングの中間くらいです。
ペット用フローリング
ペット用の滑りにくいフローリングは、各社から販売されており、大建工業の「ワンラブフロア」や永大産業の「スキスムSパートナーワン」などがあります。
●防滑性・・・実際に4社ほど試しましたが、大型犬はすべてツルツルに滑ります。
滑り抵抗値が最も高い(最も滑らない)フローリングも試しましたが、前述した通り、滑り抵抗値は大型犬には意味をなしません。
メーカー側も「小型犬の肉球の滑り抵抗」を考慮しており全てのペットの歩行に最適とは限りませんと注意書きをおこなっています。
小型犬のためのフローリングと考えてください。
●清掃性、耐久性・・・通常の合板フローリングと同様、掃除はしやすく、汚れはつきにくく、水回りに使用しても問題ありません。
●価格・・・通常の合板フローリングよりは値段は高く設定されています。
●デザイン・・・ペット対応フローリングは種類が少ないため、選択肢が限られます。
合板フローリングの良さ+滑りにくさが合わさったペット用フローリングは小型犬や猫には良い選択肢の一つです。
無垢フローリング(無塗装・オイル塗装)
●防滑性・・・無垢フローリングは天然木なので滑りにくいと思っている方も多いのですが、実際には滑りまくります。
歩行レベルは問題ありませんが、少し走るとツルツルです。
旧居の寝室はウォルナットのオイル塗装にしていましたが、オイルは1年以上塗っておらず、無塗装に近い状態でもかなり滑っていました。
さらに、オイル塗装をしたら余計滑るようになりました笑。合板フローリングと同じレベルの滑りやすさと言っても過言ではありません。
硬いオークやウォルナットよりも、柔らかいパインや杉のほうがまだ滑りません。でも、私なら、後述する清掃性や耐久性を加味して、大型犬と暮らす家に無垢フローリングはもう使いません。
●清掃性・・・無塗装やオイル塗装の無垢フローリングに粗相をされてしまったら、すぐに拭き取らないとあっという間にシミになります。
オイル塗装は、完全に乾燥するまで油分が残りますから、犬の毛もつきやすく、長毛種で抜け毛が多い場合には掃除が大変です。無垢材は伸縮するため、施工時に隙間を空けて貼りますが、フローリングの隙間にも毛が挟まったり詰まったりします。
メンテナンスの観点からも、無垢フローリングは大型犬の床材としておすすめしません。
過去に私は5軒、自邸等の建築・設計をしていて、無垢フローリングもそれなりに採用してきました。しかし、ゴールデンレトリバーと暮らすようになってからは、もう二度とオイル塗装の無垢フローリングを使う気になれません。
●耐久性・・・オイルは水を弾くと言っても、大した効果はありません。すぐに拭き取らないとシミや腐食の原因となります。
オークやウォールナットなどの硬い材は、それなりに強度がありますが、それでも犬の爪で傷だらけです。パインや杉などの柔らかい木材の場合にはさらにひどい状態になるでしょう。
これはオイル塗装に限らず、ウレタン等のコーティングをしても傷はつきますので、ペットを飼っている家では、世辞にも耐久性が高い床材とは言えません。
無垢材は、傷や汚れがついても表面を削って塗装をし直すことができるため、その点はメリットとして紹介されることも多いのですが、実は、犬のおしっこなどの水分汚れは、無垢材の深くまで浸透しているため、サンダーで削ってもシミや汚れは取れません。
●足腰の負担・・・材にもよります。硬い材のクッション性は合板と変わりませんし、パインなどの柔らかい材は、足腰に優しいと言えます。ただし、合板フローリングの項目で記載した床下地の影響の方が大きいです。
●価格・・・新築の場合には、無垢を標準としている工務店やハウスメーカーが増えているため、あまり費用がかからないこともあります。当然、合板よりは値段は高くなります。
●デザイン・・・無垢材のオイル塗装は、木目の美しさが際立つので本当に綺麗です。使用する木材や部位によって表情が変わるのも素敵ですし、経年変化も楽しめます。
その他、熱処理で床暖房に対応した無垢フローリングも各社から出ています4。
デザイン性の高さから、無垢材は今でも好きです。ですが、今まで使ってきて、もう無垢フローリングのメンテナンスには疲れて、使う気が起こりません。
大型犬を飼う前の若い時分は、「無垢フローリングなら自然なオイル塗装!」という憧れもあって、半年ごとにオイルを塗ってメンテナンスを行い、5年毎でサンダーでケレンしてピカピカにしてきましたが、大型犬を飼い出すと、1ヶ月で汚れてしまうため、もうその熱意はなくなりました。
ウレタンコーティング・ガラスコーティングのフローリング
●防滑性・・・ウォールナット(ウレタンコーティング)とオーク(ガラスコーティング)の床材があるのでゆずに走ってもらい試してみました。
まず、ウレタンコーティングは無垢よりもさらに滑るようになります!合板と同じレベルです。
ガラスコーティングの滑りやすさは、オイル塗装とどっこいどっこいです。
つまり、ウレタンコーティングのフローリングもガラスコーティングのフローリングもペットの床材としてはお勧めできません。
●清掃性・・・無塗装やオイル塗装と比較すると、掃除はとても楽になります。水にも強くなりますし、輪染みもできません。
●耐久性・・・表面に塗膜を作るため、強度が増して傷もつきにくくなります。ウレタンコーティングは5~10年程度、ガラスコーティングは20年以上の耐久性があります。
●価格・・・価格はガラス>>ウレタンです。
●デザイン・・・せっかくの無垢でも、コーティングして光沢テカテカではデザイン性台無しです。オイル塗装に近いマットな質感を出すには、ガラスコーティングが最も適しています。
ウレタンもガラス塗装ほどではありませんが、つや消し(マット)を選択することでマットな質感を出すことができます。
UVコーティング・シリコンコーティングのフローリング
●防滑性・・・UVコーティングとシリコンコーティングは塗膜が厚く、グリップが効くようになるので、非常に滑りにくくなります。無垢フローリングに限らず合板フローリングの上から施工することもできます。
「ペット専用のフロアコーティング」の広告を見ますが、UVコーティングかシリコンコーティングがほとんどです。
防滑性はUVよりもシリコンが高いですが、どちらのコーティングもかなり滑りにくくなります。しかし、残念ながら最初だけで、経年でどんどん滑るようになります。
滑るようになる原因は、コーティング剤に細かいチリやホコリが付着して目詰まりしていき、グリップ性能が落ちたり、コーティング自体が剥げていくようになるためと考えられています。
ペットを飼っていなければ、10~20年の耐久性があるコーティングでも、大型犬を飼っている家庭では1年ほどで滑るようになってしまうケースも珍しくないため、あまりおすすめしません。
小型犬や猫の場合は劣化が遅く、滑り止め効果が長持ちします。現在のフローリングに後から施工できるため、小型犬や猫を飼っているオーナーさんにはお勧めできる方法の一つです。
●耐久性・・・ペットを飼っていない通常の生活では、シリコンは10~20年、UVは20年以上の耐久性があります。
●価格・・・価格はUV≒ガラス>シリコン>ウレタンの順です。1年ほどで滑る様になってしまった場合、塗替えが必要になって、コストが非常にかかります。
●デザイン・・・シリコンコーティングは光沢が出るため、テカテカした床になってしまいます。UVコーティングも光沢が強く出ます。ただ、最近ではデザイン性を考慮して、つや消しUVコーティングも登場しています5。
滑らないワックス(番外編)
前の住宅の階段は犬が滑って危険でした。そこで、「室内犬のための滑り止め床用コーティング剤」と謳われているリンレイの滑らないワックスを購入して試したことがあります。
塗ったその日は「いつもより少し滑りにくいかな」という程度でしたが、すぐに元通り滑るようになってしまいました。
口コミでも「2,3日で滑り始めた」「その日のうちは良かったけど一週間もたない」と書いている人もおり、うちの犬と同じ状況の方は結構いるようでした。小型犬は滑らなくなったという高評価が多いようですが、少なくとも大型犬にはおすすめしません。
タイル(屋内用)
●防滑性・・・屋内床用のタイルは、凹凸が少なく、屋外用と比較して防滑性が落ちます。輸入住宅でよく見るテラコッタタイルも屋内用だとけっこう滑ります。それでも、合板フローリングと比較すると滑りません。犬の歩行には支障が出ないレベルです。
凹凸だけでなく、吸水率の違いで屋内用タイルに分類されている商品もありますので、商品によって防滑性は変わります。実際にサンプルを取り寄せて手触りなり、肉球触りなりを確認することをおすすめします。
室内用タイルは犬が興奮して駆け回ると滑ります。新居の玄関ホールは、比較的滑りにくい室内用のタイルにしていますが、ゆずが飼い主の帰宅時に興奮して、階段から勢いよく駆け降りてきた際に滑ります。
普段の小走り程度はタイルでも全く問題ありません。ただ、ゆずが興奮した時の事は、安全面ではホールも滑りにくいノンスキッドにするべきだったかもしれません。
●清掃性・・・水に強く、目地以外は掃除は簡単です。グレー系目地にしておけば汚れが目立ちません。
●耐久性・・・重いものを落としたりさえしなければ、ペットが壊すこともできませんし、非常に耐久性が高いと言えます。
●足腰の負担・・・タイルの床は足がすごく疲れます。デザインが素敵だからといって立ち仕事が多いキッチンに採用すると、だいたい皆さん後悔されます。直床や剛床にタイル貼りは疲れますが、防振ゴム付きの二重床やクッション性のあるスリッパを履くのでれば、疲れは軽減されます。
足腰に優しくないにもかかわらず、タイル好きのワンちゃんって結構います。
それはタイルが冷たいから!
ゆずは、一年中タイルのある玄関や玄関ホールで寛いでいます。冷たくて気持ちがいいようです。
タイル(屋外用)
●防滑性・・・屋外用のタイルは、雨でも滑りにくいように凹凸があるため、防滑性が高いです。大型犬と暮らすご家庭では、室内にあえて屋外タイルを施工している方もおられます。
●清掃性・・・屋内用タイルと同じく清掃は簡単ですが、細かな凹凸にゴミや汚れが入り込むため、若干掃除は手間になります。
●耐久性/足腰の負担・・・屋内用タイルとほぼ同じです。
カーペット・タイルカーペット
みんな最初はタイルカーペットから始めますよね。グレーのおしゃれなものや45cmタイプもあります。
カーペットは絨毯(じゅうたん)のことです。タイルカーペットは、カーペットを四角に切って張り合わせるタイプのものです。
●防滑性・・・種類にもよって差がありますが、カーペットは最も滑りにくい床材の一つです。ただ、毛足が長く毛先がループしているカーペットでは、犬や猫の爪がひっかかって怪我をする危険があります。そのため、毛先がループしていない「カットタイプ」のカーペットをおすすめします。
ラグやタイルカーペットの場合、犬が走り回ると端がめくれてしまうこともデメリットです。カーペットは床全面に敷き、めくれないように端をタッカー等で固定しましょう。
●清掃性・・・とにかく毛が取れにくいです。掃除機をかけても、コロコロをしてもなかなか取りきれません。水分も染み込みますので、犬のよだれや粗相に弱い床材です。
タイルカーペットでは、汚れた部分だけ取り外して洗うことができますが、目地の間に水分は入り込みますし、洗うと裏側の滑り止めが弱くなり剥がれやすくなります。
一部分だけに敷くラグなどは、定期的に洗濯できて清潔に保てます。ペットと一緒に寝転がったり遊んだりできるので、とっても居心地の良いスペースになるでしょう。
●耐久性・・・1年ほどで交換になってしまうケースが多いです。土足用のカーペットでは耐久性は高くなりますが、結局汚れや匂いがひどい場合はポリッシャーをかけたり(一般の住宅では下地の問題で難しいです)、交換せざるを得なくなります。
●足腰の負担・・・カーペットは厚いものほど、犬にも人にも優しい床材です。足が疲れにくく快適です。床も暖かく、ゴロンと寝転がれるのもメリットです。
●価格・・・タイルカーペットは100円ショップにも売っていますし、カーペットも安いものがホームセンターに沢山あります。ただ、全面敷くとそれなりの価格になり、なおかつ、毎年交換するようであればお財布に優しくありません。
●デザイン・・・種類が豊富で、スタイリッシュなものから高級感溢れるものまで沢山あります。土足文化の海外では、床や階段をすべてカーペットにしている素敵なデザインのお家があり、憧れますよね。
我が家でもゆずが子犬の頃にタイルカーペットを使っていました。しかし、汚れやめくれが徐々にひどくなり、部分毎に交換していたものの追いつかず、結局は半年で全面剥がすことになりました。
新しい家では全面クッションフロア+タイルにしたため、ロボット掃除機が毎日モップがけをしてくれています。しかし、カーペットの場合、きれいに水拭き掃除をすることはできません。これはペットを飼う家庭ではかなり致命的で、カーペットにかなりの汚れが蓄積することになります。
犬は毎日散歩に行き、帰ってきたら足を洗うものの、毛に汚れが付着するためそれなりに汚い状態です。今床が拭ける状態のご家庭は、試しに床を雑巾で拭いてみてください。白い雑巾が真っ黒になること間違いなしです笑。
うちのタイルカーペットをすべて捨てた際には、いくら掃除しても残っていた部屋のにおいが改善されたので、相当な汚れや匂いが蓄積されていたものと思われます。
ロボフロアー・フロテックス
ロボフロアーはカーペットの耐久性を高め、商業施設での使用も可能にした比較的新しい床材です。アスワンから出しているものは「ロボフロアー」、サンゲツから出しているものは「フロテックス」という商品名です7 8。
製造は海外の会社で「Flotex」という商品が正式名称となります。アスワンもサンゲツもFlotexを海外から輸入して国内で販売しているため、同一商品です。
●防滑性・・・カーペットと同様に最も滑りにくい床材の一つです。毛先は高密度でループしておらず、ペットの爪がひっかかる危険がありません。
●清掃性・・・毛先がループしていないことで、犬の毛が絡まりにくい構造になっています。
抗菌剤が使用されており、雑菌や匂いの繁殖が抑えられることや、裏地に防水PVC(塩ビ)が使用されているため、水をこぼしても裏まで染み込みません。ペットが粗相をしてしまっても、その部分に水をかけてブラシで擦り、拭き取ることもできます。
ただし、これらはあくまでカーペットと比較した話です。フローリング、タイル、塩ビシートと比較すると清掃性は劣ります。やはり掃除機だけでは毛は取れにくく、粗相をした後のクリーニングもそれなりに手間はかかります。
メンテナンス性の良さから飲食店でもロボフロアーを採用している施設が増えています。しかし、ポリッシャークリーニングを定期的にしていないことが多く、汚れが目立つ店舗も結構見かけます。
家庭で導入したとして、毎月ポリッシャークリーニングをかける人は殆どいないと思われるので、清潔に保てるかどうかは、やる気次第と言ったところでしょうか。。
●耐久性・・・カーペットよりも耐久性が高く、ペットが走り回っても毛がボロボロになることがないため、耐久性が高いことが特徴です。しかし、キチンとメンテナンス(ポリッシャークリーニングなど)をしなければ、当然汚れや匂いが気になってきて、最終的には交換となるでしょう。
●足腰の負担・・・カーペットと同様、犬にも人にも優しいです。そして、犬の足音がせず静かなので、寝室に採用するのも良いと思います。
●価格・・・輸入品のため価格は結構します。我が家でも一時導入を検討し、アスワンのショールームまで見に行って丁寧な説明まで受けましたが、価格の高さと清掃性がネックとなり見送りました。
犬と泊まれるバケーションレンタル「トライハク軽井沢 かぐら」の寝室にロボフロアーを採用する予定ですので、完成したらぜひワンちゃんを連れて泊まりに来てください。
●デザイン・・・カーペットの良さを活かすデザインを豊富にしたほうが良いと思うのですが、フローリング調やタイル調のデザインがなぜか豊富です。写真で見ると素敵なのですが、実物を見ると偽物っぽさが際立ってしまっていて、フローリング調なんかは特におすすめしません。。
ロボフロアを試したい方は、ラグサイズも市販されています。
機能はロボフロアより劣りますが、同じコンセプトのお安いラグもAmazonで見つけました
コルクタイル・コルクカーペット
●防滑性・・・無塗装のコルクの床は柔らかく、犬の爪もしっかりと効きます。セラミック塗装(防滑)の場合は、無塗装よりは表面がツルッとしていますが、それでも滑りにくい素材です。
コルクタイルはタイルとタイルの隙間(目地)にペットの爪がひっかかる危険があります。目地の少ないコルクシート・コルクカーペットも市販されています。
●清掃性・・・コルクはワインの栓に使われているように、水分に弱くありませんが、無塗装の場合、それなりに染み込みます。セラミック等の塗装が施されていれば、目地以外は問題ないでしょう。
目地には、毛が挟まったり、おしっこが染み込んで裏側に回ることがあります。
大型犬の爪は強く、走り回ると小さな穴が空いたり、ジョイント部分がズレて隙間ができます。無塗装のコルクはボロボロとしたカスがでやすく、ジョイントの隙間には毛やゴミが詰まるようになります。
●耐久性・・・コルクは紫外線や物理的な摩耗で劣化していき、ボロボロになってきます。無塗装のコルクマットは、大型犬のいる家庭では1年持てば良い方でしょう。
セラミック塗装品は、土足OKなため耐久性は高いですが、大型犬の爪にどこまで耐えられるかは試していないのでわかりません。
●足腰の負担・・・コルクは、犬の足腰にとても優しい素材と言えます。ペット用に市販されているものは、表面がコルク材で裏がクッション性のある樹脂になっています。
犬の足音も気にならず、冬は床が暖かく感じられるため、犬も人も暮らしやすい床材です。
●価格・・・耐久性の低さから、定期的な張替えが必要になることもありますが、比較的安価です。現状の床材の上から重ねて施工できることもメリットです。コルクタイルの場合は、傷んだタイル部分だけ交換することもできます。
●デザイン・・・コルクは塗装品の場合、実はいろいろな色味があります。ただ、コルクはコルクなので、デザイン性ははあまり期待できません。
コルクマットは、45cm角大判タイプのほうがつなぎ目が少なくなります。
塩ビシート(長尺シート)
塩ビシート(長尺シート)は、ポリ塩化ビニルでできた長いシートです。
ポリ塩化ビニルは「PVC(Poly Vinyl Cloride)」や「塩ビ(えんび)」と呼ばれています。サンゲツや東リなどで「ビニル床シート」とも表現されています。
ポリ塩化ビニル=PVC=塩ビ
クッションフロア・Pタイル・タイルフロアも塩ビでできているため、全て塩ビシートと言えますが、ここでは、「長いシートロール状」で「クッション材がないもの」だけを塩ビシート(長尺シート)として評価しています。
サンゲツのカタログでは「Sフロア」に収録されています。
●防滑性・・・硬めのシートなので滑ります。我が家の犬でテストした塩ビシートの中で、最も防滑性が高かったのはサンゲツのストロングリアルシリーズでしたが、それでも結構滑ります。
●清掃性・・・水に強く、長尺で繋ぎ目も少ないため、掃除は非常に楽で拭き掃除も問題ありません。
●耐久性・・・土足にも耐えられる頑丈さで作られているため、ペットの爪や穴掘り行動でもめったに破れません。クッションフロアと違って、家具を置いても凹みにくいです。
●足腰の負担・・・クッション性のないシートなので、下地の硬さが反映され、合板フローリングと同様の評価です。
●価格・・・安価なものもありますが、デザイン性が良いものは高めです。既存のフローリングの上にDIYで施工できるので、施工費が安く上がります。ただし、シートが硬めなので切断するのにやや苦労します。
●デザイン・・・フローリング調やタイル調のものなど、各社豊富なデザインが揃っています。実際に見るとシート状であることがわかってしまいますが、遠目ではまず分かりません。硬さもあって、表面にリアルなエンボス加工がしてあるものもあり、歩いても気づかない方もいます。
塩ビタイル・Pタイル
塩ビタイル・Pタイル・フロアタイル・ビニル床タイルは、全て塩ビ(PVC)を用いたタイルのことです。Pは「プラスチック」の頭文字ですが、塩ビもプラスチック(樹脂)ですので、建設現場では同義語として用いられています。ちなみに、Pタイルは田島ルーフィングの商品名です9。
塩ビタイル・Pタイル・フロアタイル・ビニル床タイルはすべて同じで、「塩ビシートをタイルのように細かくしたもの」と考えて構いません。
塩ビタイル、Pタイル、フロアタイル、ビニル床タイルは全て同じ
サンゲツのカタログでは「フロアタイル」に収録されています。
●防滑性・・・塩ビタイルは塩ビシートよりもさらに滑ります!フローリングと同じレベルに滑るので、ペットの床材としてはお勧めしません。
塩ビシートと同じPVC素材なのに、なぜ塩ビシートより滑るの?
と疑問に思われるかもしれません。理由は、塩ビタイルのほうが硬いPVCが使用されているからです。
PVCは、可塑剤(柔軟性を改良する薬品)や充填材の量によって、食品用ラップのような柔らかいもの(軟質塩ビ)から、パイプのように硬いもの(硬質塩ビ)まで作ることができます10。
塩ビタイルは塩ビシートのように丸めて収納することは考えられておらず、よりリアルな質感を追求するために硬めのツルッとしたPVCで作られていますから、ペットの爪や肉球のグリップ性能を発揮できず、滑ってしまうわけです。
店舗用で表面が浮造り(うづくり=エンボス加工で凹凸があるもの)の塩ビタイルもありますが、犬の肉球グリップが全く効かず、ツルツル滑ってしまいます。その他にも、各社の様々な商品を試しましたが、塩ビタイルはすべて滑りました。
塩ビ系の床材の滑りやすさは、柔らかさで決まる
●清掃性・・・水に強く、掃除が非常に楽です。細かくカットされている分、塩ビシートよりも繋ぎ目は多くなりますが、フローリングよりもピッタリと密着させて施工するため、ペットが粗相したとしても隙間に入るリスクは少ないです。
●耐久性・・・塩ビシートと同様の評価ですが、硬い分さらに高くなります。
●足腰の負担・・・塩ビシートと同様の評価です。
●価格・・・安価なものもありますが、一般に塩ビシートよりも高価です。
●デザイン・・・表面にリアルな木目のエンボス加工がしてあり、塩ビシートでは出せないつなぎ目があるので、近くで見ても本物のフローリングと見分けがつかないものが登場しています。デザイン性は塩ビ系の床材の中では最も高いです。
フローリング調のものは本当に見分けがつかないのですが、モルタル調のものやタイル調のものは、写真では素敵なのですが、実際にはフェイク感は結構出ます。
クッションフロア(住宅用1.8mm厚・店舗用2.3mm厚)
クッションフロア(CF)は、塩ビ(PVC)でできたシートです。塩ビシートの中間層に柔らかい発泡素材(発泡スチロールのような素材)を貼り付けたものです。
クッションフロアの頭文字を取って「CF(シーエフ)」「CFシート」とも呼ばれます。
クッションフロアと塩ビシートの見分け方は、裏面に柔らかいクッションがついていたらクッションフロア、なければ塩ビシートと覚えてください。
サンゲツのカタログでは「Hフロア」に収録されています。
1.8mm厚のCFは住宅用、2.3mm厚のCFは店舗用に分類されています。1.8mm厚のCFは床暖房に対応していないことが多く、2.3mm厚以上のCFは床暖房対応が多いので、床暖房を入れる際には店舗用を購入しましょう。
●防滑性・・・同じ塩ビ系の素材でも、クッションフロアのほうが塩ビシートよりも滑りません。同じ塩ビ素材なのになぜ?と思われる方もいると思います。
これは、前述した「塩ビ系の床材の滑りやすさは、柔らかさで決まる」の通り、クッションフロアの表面材は塩ビシートよりも軟質の塩ビが使われているからです。
我が家でテストした際には、1.8mm<2.3mm<3.5mmと、厚みが増すにつれて滑りにくかったです。クッション性が高いほどグリップが効きやすくなるからでしょう。
ちなみに我が家は、LDKと洗面室は2.3mmの店舗用クッションフロア、寝室は3.5mmの厚手のクッションフロアです。
サンゲツのペット用のクッションフロア「消臭快適フロア」は2.3mmです。1.8mmのクッションフロアと比較して滑りにくくなっています。
同じ2.3mmの店舗用CFとペット用CFのすべり試験の比較は行われていないようです。私がサンプルサイズレベルで比較した際には、あまり違いがわかりませんでしたが、おそらくペット用のほうが滑りにくい加工になっていると思われます。
防滑性が心配な方は、ペット用に試験されているクッションフロアや、3.5mmの厚手のタイプを採用するのがよいでしょう。
最も厚い3.5mmのクッションフロア。滑りにくいです。切り売りで購入できます。
消臭快適フロア。ペット対応で2.3mmのクッションフロア。
店舗用の2.3mmのクッションフロアはやや滑りやすいですが、種類は豊富です。
実際の防滑性については、以下の動画をご覧になってください。2.3mmの店舗用クッションフロアです。
冒頭に挙げたyoutubeの中では、もっと爆走しているゆずを見ることができます笑。
「クッションフロアってこんなに滑らない物なんですね。」とコメントをいただきますが、ゆずが興奮して走り回ると普通に滑ります。
確かに動画ではあまり滑っていませんが、ボールを追いかけるときなんかは、わざと滑ってスライディングで取りに行きますし、犬自身が滑り方をコントロールしている感じでしょうか。
クッションフロアは、犬の日常生活や普段のちょっとした室内遊びでは問題が出ないレベルと言えます。
注意点として、足裏の毛がカットされていなかったり、肉球が乾燥していると滑りやすくなります。床がホコリや毛で汚れていても滑りやすくなりますので、ワンちゃんの肉球周りの毛のカットや、日頃の掃除も忘れないようにしてください。
●清掃性・・・水に強く、凹凸もないため、水拭きでさっと汚れを落とせます。すべての床材の中で一番掃除が簡単です。
デメリットは汚れが着色しやすいことです。これはすべてのPVC素材に当てはまりますが、表面コーティングの違いで着色しやすさが変わります。
ペットのうんちなどを何時間も放置していると色がついてしまいますから、なるべく早く拭き取ってください。色残りしてしまった場合、中性洗剤をつけたスポンジで擦ると除去できます。それでも取れない場合には、水をつけたメラミンスポンジで擦ります。
気になる方は、色が目立たない茶系のものを選ぶと良いでしょう。
我が家では、日常の汚れはロボロック(ロボット掃除機)に任せています。ルンバよりも高機能で、1台で吸引掃除と水拭き掃除の両方が可能です。
ロボロックの最上位モデル。拭き掃除もでき、犬の毛もしっかり取ってくれます。
●耐久性・・・住宅用クッションフロアは厚みが1.8mmと薄く、耐久性の面ではあまりおすすめできません。
店舗用やペット用クッションフロアは厚み2.3mm以上あり、土足にも対応できる耐久性で作られています。ペットと暮らす場合には、耐久性を高めた店舗用かペット用のものをオススメします。
店舗用やペット用のクッションフロアでも、猫の爪とぎや犬の穴掘り行動が激しければ、すぐにボロボロになってしまいますから、そのようなワンちゃん、猫ちゃんがいる家庭では、より耐久性の高い防滑シート(後述)がお勧めです。
マイナス面として、クッション材がついているため、家具などの跡(凹み)がくっきり残ります。時間の経過で浮き上がって目立たなくなりますが、家具の跡だらけだと少し安っぽい印象を与えてしまうかもしれません。
●足腰の負担・・・クッション性のあるシートなので、人にも犬にも優しく、厚みが増すほど足が疲れにくくなります。脚への優しさを求める場合、2.3mmや3.5mmの厚さを選びましょう。
クッション材のおかげで、ペットの歩行音が階下に響きにくくなるというメリットもあります。
●価格・・・住宅用は安価で、店舗用やペット用はやや高めです。既存のフローリングの上にDIYで施工できます。塩ビシートよりも軽く柔らかいため、シートを運ぶのも切るのも簡単ですからDIYに適しています。
●デザイン・・・塩ビシートや塩ビタイルほどデザインのバリエーションは多くありません。プリントは年々リアルになっていますが、クッション性があって軽いシートのため、触れば素人の方でも本物のフローリングやタイルとは容易に見分けが付きます。
PVCペットマット
PVCペットマットは、PVC(塩ビ)でできたクッション性のあるマットです。Dogzari(ドッグザリ)やCaraz(カラズ)といった商品名で楽天などで販売されています。
PVCペットマット Dogzari
PVCペットマット Caraz
Amazonにも15mmの極厚のPVCマットが販売されています
PVCマットはいろいろな商品で応用されています。例えば、ヨガマット、トレーニングマット、キッチンマットなどにもPVCマットが使われています。
ここまで読んで、「PVCペットマットは、クッションフロアと同じじゃないか。」と気づいた方、鋭いです!実はその通りで、かなり似ています。
ただ、市販品で売り出しているものは、基本は現在のフロア上に敷くタイプなので、裏側が滑りにくい加工がされていたり、クッション性が更に高くなっています。
●防滑性・・・軟質塩ビでできており、滑りにくい素材です。
サンゲツのクッションフロアの厚みは3.5mmが最大ですが、PVCペットマットは5mm程度で作られていることが多く、グリップが効きやすいため、クッションフロアと比較してもより滑りにくい仕様です。
●清掃性・・・クッションフロアと同様に、表面にビニルシート加工が施されているため、水に強く、水拭きでさっと汚れを落とせます。
凹凸がある製品が多く、後付用でジョイント部分に隙間ができてしまうことから、クッションフロアより評価を1つ下げています。
●耐久性・・・軟質塩ビのため、ペットの爪で破けてしまうのは、クッションフロアと同様です。猫の爪とぎや犬の穴掘り行動が激しい場合には注意が必要です。また、後付の場合にはジョイント部分が剥がれてしまい、犬がいたずらしてしまうリスクもあります。
通常使用では耐久性は問題なく、また、傷ついた部分のシートだけ交換できることもメリットです。
●足腰の負担・・・5mmのクッション性があるため、人や犬の足腰にとても優しい床材と言えます。注意点として、厚みがあるため、ドア付近の開閉が問題ないかを確認する必要があります。
ちなみに、キッチンマットやヨガマット用のPVCマットは、さらに足腰の負担を少なくするために、厚さ12mm程度で作られています。
実はキッチンマットもPVCマットです。
●価格・・・かなり高額な部類に入ります。楽天で送料別の税込価格をチェックすると下記のようになります。
PVCペットマット(ドッグザリ・フラット) 2.2m×1.1m 13,750円 1平米あたり5,682円
クッションフロア(サンゲツ3.5mm)1.82m×1m 3,286円 1平米あたり1,805円
しっかり厚みのあるクッションフロアと比較して3.1倍も値段が高く、床全体に敷くことを考えると価格面からはおすすめできません。
●デザイン・・・デザインのバリエーションはかなり限られており、販売しているメーカーも少ないため、クッションフロアよりもさらに少なくなっています。厚みがあるため、敷いている感は出てしまうでしょう。
防滑シート・ノンスキッド
防滑シートは屋外・半屋外用の塩ビシートです。マンションやアパートの共用部、プールサイドなどにも使用されています。
近年、大型犬の飼い主さんを中心に室内でも使われるようになり、人気が高まっています。
各社、商品を出しており、「ノンスキッド」はサンゲツの防滑シートの商品名、「NSシート」は東リの防滑シートの商品名、「タキストロン」はタキロンの防滑シートの商品名です。
サンゲツのカタログでは「ノンスキッド」と「Sフロア」の一部に収録されています。ほとんどの防滑シートは床暖房にも対応しています。
●防滑性・・・防滑シートの名の通り、非常に滑りにくいのが特徴です。塩ビシートなのですが、骨材というザラザラした滑り止め成分が混ぜられていて、屋外の雨の日でも滑りにくいように作られています。
大型犬を含むすべてのペット用の床材としてお勧めです。
滑りにくさは、同じ会社の商品でも少し異なり、東リのNSシートの一部では滑りやすいものもあります。そのため、サンプルなどで確認したほうが安心です。
サンゲツのノンスキッドは切り売りから試してみてください。
●清掃性・・・水に強く、繋ぎ目も少ないため、掃除は非常に楽です。ただし、表面の凹凸が深い商品は、溝に汚れがつくとなかなか拭き取れません。
1メートル程度購入して比較したところ、東リのNS806~808という型番のシートは溝が深いため、汚れが付着すると非常に拭き取りにくかったです。お掃除ラクラクシリーズというカテゴリーに分類されているシートですが、お掃除は楽ではありませんでした。
反面、サンゲツのノンスキッドシートは、全種類のサンプルを試しましたが、拭き取り掃除は楽でした。
商品によって表面の凹凸の大小、パターンが異なるので、サンプルで確かめることをオススメします。
●足腰の負担・・・クッション性がないシートなので、塩ビシートと同様の評価です。アンダーレイというクッションを下に敷いて施工することもできます。
●価格・・・塩ビ系素材の中ではやや高めですが、機能性を考えると十分リーズナブルとも言えます。既存のフローリングの上に施工できますが、塩ビシートやクッションフロアよりもずっと重く硬いので、DIYの場合には力仕事になります。
●デザイン・・・ここが一番の弱点で、アパートやマンションの屋外の共用部などが使用用途のため、種類が少なく、デザイン性は高くありません。
カタログ写真は素敵に見えても、実物を見るとがっかりする事が多いため、ショールームやサンプルで実物を確認してからの購入をおすすめします。
デザインは、サンゲツが一番頑張っていると思います。大型犬飼い主さんのブログを拝見しても、多くの方がサンゲツのノンスキッドを使っているようです。
全面ノンスキッドの貸別荘が完成!
動画やこの記事でも少し触れていましたが、軽井沢に2023年7月下旬からオープンする愛犬と泊まれる貸別荘「トライハク軽井沢 ひなた」では、床全面をノンスキッドにしました!
デザイン面で弱いと思われるノンスキッドですが、とってもおしゃれに仕上げています。ぜひワンちゃんとご宿泊してお試しください!
全面ノンスキッドを採用してみて、とにかく掃除は楽だし、クッションフロアよりさらに滑らないし、足の疲れも木下地だと気になりません。
クッションフロアでは、家具の跡が付いていましたが、ノンスキッドは固いので椅子やテーブルを置いても凹みません。トライハクに泊まっていただけるとわかりますが笑、意外におしゃれにできますよ!
大型犬飼いにはとってもおすすめです。
そんなノンスキッドの唯一のデメリットは、「犬の足音がうるさい」ということです。フローリングほどカチャカチャ言いませんが、硬いシートなのでそれなりに音はします。
音の煩さで言うと、フローリング>ノンスキッド、タイル≧ココフロア>クッションフロア>>ロボフロア、カーペットです。
でも、犬の足音がすると、「あ、いるんだな」って気配を感じられて可愛くてあまり気にならないです。気になる方は、寝室にはロボフロアやカーペットを採用されるのが良いと思います(クッションフロアでもそれなりに爪音はします)。
室内用防滑シート(番外編)
余談ですが、サンゲツには屋外用のノンスキッドのほかに、厨房やトイレなどに使用する室内用の防滑シートもあります。Sフロアに収録されている「ニューセーフティ」というシリーズです。
ノンスキッドと同様にデザインは限られていますが、コンクリート調やモルタル調など、シンプルなデザインと色のバリエーションがあり、屋外用よりも凹凸が少なく、拭き掃除がさらに楽です。
右上から下に
PM-20293(ニューセーフティ)、PM-20294(ニューセーフティ)、PG-20316(ココフロアシート)
PM-20291(ニューセーフティ)、PM-20292(ニューセーフティ)、PG-20315(ココフロアシート)
PX-201(ノンスキッド)、PX-822(ノンスキッド)、PX-882(ノンスキッド)
骨材が混ぜられているため、すべり抵抗値は高く、通常の塩ビシートと比較すると滑りません。
しかし、屋外用ノンスキッドと比較すると滑りますから、クッションフロアと同程度(クッションフロアの3.5mmよりは滑ります)です。
まとめ
滑りにくさや衛生面等を総合的に考えて、私が大型犬オーナーにおすすめするのは、「防滑シート(ノンスキッド)」と「クッションフロア(店舗用、または、ペット用)」の2つです。
部分的にラグカーペットやタイルがあるとオシャレで素敵だと思います。
小型犬や猫オーナーの方は、上記に加えて、UVコーティングのフローリングやペット用フローリングも選択肢に入ります。
好きなテイストやデザインは人それぞれですので、ワンちゃん、猫ちゃんと一緒に暮らす、素敵な空間を作ってみてください!
- Marjan A E van Hagen, Bart J Ducro, Jan van den Broek, Bart W Knol. “Incidence, risk factors, and heritability estimates of hind limb lameness caused by hip dysplasia in a birth cohort of boxers” Am J Vet Res. 2005 Feb;66(2):307-12. doi: 10.2460/ajvr.2005.66.307.
- Katharine L. Anderson, Helen Zulch, Dan G. O’Neill, Richard L. Meeson, and Lisa M. Collins. “Risk Factors for Canine Osteoarthritis and Its Predisposing Arthropathies: A Systematic Review” Front Vet Sci. 2020; 7: 220.Published online 2020 Apr 28. doi: 10.3389/fvets.2020.00220
- 井上 恵子 “「二重床・二重天井」の構造がマンション選びにとって大切な理由” https://allabout.co.jp/gm/gc/26930/
- リノベーションスープ “「無垢フローリングでも床暖房にできますか?」マルホンに聞いてみました” https://www.renovation-soup.com/renovation/210120/
- 株式会社エコテック “「テカらない」業界初のツヤ消しUVコーティング” https://www.ecotec-g.co.jp/floorcoating/matte/
- 福Labo ”外装床タイル・内装床タイルの違いは?徹底解説” https://danto.jp/fukulaboblog/2020/06/02/gaisouyukanaisouyukachigai/
- アスワン株式会社 “アスワンカーペット・ロボフロアー LOBOFLOR” https://www.aswan.co.jp/productinformation/seriesintroduction/carpetseries/loboflor.html
- サンゲツ “FLOTEX フロテックス” https://www.sangetsu.co.jp/pickup/flotex/
- TAJIMA “商品情報 Pタイル” https://tajima.jp/flooring/p_tile/classic.html
- 株式会社エヌ・ワイ・ケイ “Vol.10 ポリ塩化ビニル” NYKNews Vol.10(2008年11月掲載) https://www.nyk-tank.co.jp/archives/entry56.html
- DAIKEN 愛犬の足腰にやさしいペット用床材 ワンラブフロアⅣ https://www.daiken.jp/flooring/lineup/10100021.html 最終アクセス:2022/07/14
コメント
コメント一覧 (26件)
はじめまして。コメント失礼いたします。
大変参考になる記事をどうもありがとうございます。
我が家も愛犬のために、今まさに平屋を建築中で床材に頭を悩ませております。
我が家は大型犬を含め5匹なのですが、その中にヘルニア経験のあるダックスもおります。
ですので足元にはとても神経質になり今はタイルカーペットを敷き詰めているのですが、もちろん粗相もあるので掃除が大変です。
ずれないように両面テープで固定もしているのですが、今度は交換が大変で頭を悩ませております。
足に優しくて掃除もし易いという、正反対のことを求めているのは分かっているのですが、筆者さんお勧めはノンスキッドになりますでしょうか?
ノンスキッドはマンションの共用部以外で試すことって可能でしたか?
ご意見を賜れると嬉しいです。
はじめまして。
大型犬を含めて5匹!! そして平屋!!
大所帯でとっても楽しそう&建築が楽しみですね!
ノンスキッドは自宅では階段で採用しており、また、別邸(まだ未完成ですが)でも採用しています。
採用前にも1~2Mの切り売りでいろいろと試していますが、大型犬にはとても良い商品です。
ただ、硬いシートですからクッション性はなく、下地の木の硬さそのままという感じになり、
やわらかいフロアがご希望の場合3.5ミリのクッションフロアか、ペット用のクッションフロアもおすすめです。
ワンちゃんが床をホリホリなどしなければ、破けることはそうそうありませんし、人間も床で膝をついても
膝が痛くならないので、床でゴロゴロとワンちゃんと遊べます。
ちなみに、費用は高くなりますが、ノンスキッドの下にアンダーレイを敷くという方法もあります。
そうするとクッション性が高くなり、表面はノンスキッドで傷つきにくくなります。
ご丁寧なお返事ありがとうございます!
別邸を建築中とは楽しみですね〜。
まだまだ床を悩んでいるのですが、ある程度体重のある大型犬にはノンスキッドは安定感あると思うのですが、我が家はダックスが3匹と30キロクラスの保護犬が2匹なのでどちらにも合わせなければならないところが悩ましいです。
厚みのあるクッションフロアのサンプルを取り寄せてみましたが、我が家の後ろ足が弱いダックスには滑りそうでした。
mofmofwalkerさんのアドバイス通り、ノンスキッドの下にアンダーレイを敷いてというのでよりクッション性が出てダックスの足にも優しくなるかもしれませんね。
全面カーペットが足のためには一番だとは思うのですが、それも現実的ではないですし、悩ましい限りです。
サンゲツのショールームが東京ですと品川にあるようなので、一度見て触れてきたいと思います。
コメント失礼させていただきます。
とても勉強になりましたありがとうございます。犬により良い環境を目指す工務店を目指していまして、こちらの拝見させていただいたものを参考にさせていただきたいと思います。
少しでもわんちゃん達が暮らしやすいものを提供できればと思います。
わんわんさん
コメントありがとうございます!
工務店を仕事にされているんですね!!
ぜひ、犬と暮らす家を標準仕様(笑)にしていただけたらと思います。
犬と暮らさない家は標準から外れるので、オプションです( ´∀` )
はじめまして、こんにちは。
新築で注文住宅を計画しており、大型犬のための床材として、サンゲツのココフロアを検討していますが、試されたことはございますでしょうか?ぜひ感想を聞いてみたいと思いまして、メッセージさせていただきまひた。
ともさん!
コメントありがとうございます。
大型犬との新築住宅、ワクワクが止まらないですね!
ココフロアは、来年建築予定の平屋に採用することを決めたのですが、
まだ、1M程度のサンプルだけでしか試してないんです。
試した限りは、ノンスキッドレベルかそれ以上?に滑らないですし、
拭き掃除も簡単ですし、おすすめできる床材です。
細かい網網にゴミが溜まるかなと思いきや、拭き掃除も綺麗にできるので
そこまで気にならないと思います。
ただ、広い面積で、何年もとなるとちょっとわからないのが現状です。
ご返信いただきまして、ありがとうございます!!!
新しい平屋に、ココフロアを採用されるのですね^^
私もサンプルを取り寄せて確認してみたところ、結構しっかりした造りで、裏面はゴムシートになっているので、案外お手入れもしやすそうだな~と感じていました。
足元に置いてみてみると、ビニールっぽく見えなくて、温泉の脱衣所にあるような麻?っぽい感じにも見えてくるので、とても気に入っています。
我が家も、犬とメインで生活する1階には、ほぼ全面に渡ってココフロアを敷こうと思っているので、皆様の参考になればと、また居住後にコメントできればと思います。(2025年くらいなのでだいぶ先になりますが…汗)
ココフロアは互い違いに貼るとスタイリッシュな和の雰囲気が出て畳の代わりに使えたり、おしゃれですよね。ペットを飼っていなくても洗面脱衣室周りに使っているご家庭も多いようです。しかし、結構単価が高い床材なので、ほぼ全面とは豪華です!ぜひ、ココフロアの使い心地、コメントください!ワンちゃんのお写真などもありましたらブログでも紹介させていただきます!
はじめまして。コメント失礼いたします。
こちらの記事を参考にさせていただき、ノンスキッドのサンプルを多数取り寄せて採用を決めました。
ですが、どのデザインにするか決めかねてまして…
軽井沢の宿のことを知り拝見させていただきましたが、素敵ですね!!
もし差し支えなければ、採用された品番をお伺いすることは可能でしょうか?
みいさん コメントありがとうございます。
軽井沢の宿はノンスキッドを3種類使っているのですが、実は建築計画をしたのは3年以上前になり、
型番が変わっているのと、当時の仕様書には型番が書いておらず、サンプルを建築会社に渡して
そのシートにしてもらったのでわからず申し訳ありません。
ブログにも書いていますが、全面ノンスキッドにしてみて、ゆずも滑らず、掃除もしやすく
耐久性も抜群でとても満足していておすすめできるのですが、大型犬だと爪の足音が
カチャカチャうるさいのが最大のデメリットです。フローリングほどうるさくはないものの
寝室にはクッションフロアや(それでも多少の足音はしますが)、カーペット、ラグなどを
おすすめします。
ご返信、ありがとうございます!
中型犬が1匹なのですが
寝室の床をフローリングからフロアタイルに変えたところ、滑って危ないので色々と調べていたところでした。
ノンスキッドの存在をこちらのサイトで知ることができて、本当に良かったです。
丁寧なご説明、本当にありがとうございました。
フロアタイルほんと滑りますよね!他の人間用の施設で、屋外用の浮造り(本物の木のような凹凸が付いたもの)フローリング調のフロアタイルを採用しているのですが、表面のギザギザが付いているし、屋外用だから滑りにくいだろうと、ゆずを歩かせてみたら、ツルツルでダメでした。
同じ塩ビでも硬質塩ビは、骨材が入っている防滑シート(ノンスキッド等)以外はほんと滑ります。
クッションフロアは厚いものやペット用のものは、通常タイプよりも滑りにくいのでおすすめです。爪音が気にならなければ、やっぱりノンスキッドが一番滑りません。
みいさんにもワンちゃんにも素敵なリフォームになることを願っています!
はじめまして、コメント失礼します。
家をリフォーム中でして、フローリングを思い切ってノンスキッドにしようかと検討中です。
屋内用のスレートのサンプルと屋外用のサンプルをいくつか取り寄せたのですが…
屋内用は抗菌仕様ですが、少し滑るような感じもしますし、
屋外用の方が強度も高く、滑りにくい感じがするなぁと思いつつも、悩んでいるのですが…
23kgのワンコですが、屋外用の方が滑りにくいのでしょうか?
ようこさんコメントありがとうございます!
屋内用の防滑シート(トイレや厨房用)は各社から出ていて、サンゲツ、東リを試しましたが、
通常の塩ビシートやタイルよりはマシなものの結構滑るんですよね。
強度的には屋外用のもののほうが強いとは思いますが、屋内用でも全く問題無いレベルですが、
23kgなら大型犬寄りですので、やはり滑りにくさを考慮すると屋外用のほうが良いと思います。
ノンスキッドは掃除もしやすく耐久性も抜群で、床暖房も対応している商品が多いので
とってもおすすめですが、足音(爪音)はカチャカチャうるさいので寝室に採用する場合には
ご注意ください!(フローリングよりは爪音は静かですが)。
お返事ありがとうございます♪
詳しく教えていただき、ありがとうございます!
こちらの記事にて、色々と勉強させていただき、たくさんの方がノンスキッドを利用していることを知り興味を持ち、屋外ノンスキッドにしたいと思っていたのですが、屋外のノンスキッドをリフォーム会社にお願いしたら、室内に敷くものじゃないからと、室内用スレートを薦められてしまい…
なかなかうまく進めない状態です。
希望はPX-801でして、PX-801はそこまでボコボコしていませんし、サンプルにも実際に手に触れて決めたんですけどね。
2.0mm厚から選んで下さいとも指定されているので…
職人気質な方だと受け入れがたいのでしょうかね(^-^;
施主が良いと言ってるのに…
足音(爪音)がカチャカチャするんですね。
その辺りは大丈夫です!
もう少し楽しみながら検討していきたいと思います。
ご丁寧に教えていただき、ありがとうございました♪
PX801~803(804は濃すぎるかなと思います)のフローリング調のものは犬と泊まれる宿等でも良く採用されているのを見ますし、実際にメートル単位でサンプルを試していますが掃除もしやすいのでおすすめです。室内に採用しても何の問題もありませんよ~。
大変参考になる記事をありがとうございます!
とてもセンスの良い主様!
是非ご意見をお伺いしたいのですが、
もしまたご自宅のLDKに床材を選ぶとしたら
どのようにされたいですか?
ノンスキッドまたはタイル等の品番やお色などでお答えいただけるとありがたいです!
Izumiさんコメントありがとうございます!
私の自宅の床であれば、また今と同じくクッションフロアを選ぶ可能性が高いと思います。
ノンスキッドも捨てがたいのですが、足音が若干うるさいのが理由です。
耐久性はノンスキッドが抜群ですし、クッションフロアは傷も付きやすいのですが、
自宅だからまあいいか笑というのと、ゆずは穴掘りやいたずらを床ではしないのも理由です。
アクティブなワンちゃんならノンスキッドでいいと思いますよ!
品番は他の方のコメントにもありますように、資料になく、型番も毎年変わるため
ぜひサンゲツなどでサンプルを取り寄せてみてください。
東リやタキロン(多分元祖?)も防滑シートを出していますから、色んなメーカーのものを見ると
楽しいと思いますよ!
参考になるご意見ありがとうございます!!
サンゲツと東リのショールームに行ってきました!
サンゲツはCFで床暖房対応しているものがどのシリーズでもないとの事でした( ; ; )
ノンスキッドはおっしゃるように、音が気になりそう&少し硬い気がしたので、我が家では床暖房のないダイニングにCF、リビングには東リのタイルカーペットになりそうです。
これからワンちゃんをお迎えするので、様子を見てまた考えていきたいと思います。
ココフロアも気になっていますが、爪が引っかかったりしないのか、使ってらっしゃる方にお聞きしたいです。
ひっかからなければ床暖房がないところで使ってみたいと思っています。
うちは全館床暖房にしていますが、サンゲツのCF使ってますよ!サンゲツの下記のページにも記載がありますが、床暖房に対応しているものとそうでないものがあります。(404ページ)
https://contents.sangetsu.co.jp/doc/catalog-index/floorall16_25.pdf
詳しい資料をありがとうございます!m(_ _)m
店舗用は◯になっていますね!
サンゲツのショールームには2度足を運び2名の方にご案内いただいて、店舗用の事も話したのですが、CFは全てNGという言い方でした。
床暖房とCFの間が熱くなりすぎて温度調整に不具合が起きる可能性があるかもしれない等説明されました。
全面接着施工じゃないとダメという意味だったのかもしれませんね。(我が家は簡易的に両面テープ等で接着なので)
再度検討してみます!
ありがとうございました!
はじめまして。
中型アクティブ犬と住む家をただいまリフォーム中です。
今はタイルカーペットなのですが、掃除機では取りきれない抜け毛があり、新しい床材をどうするか検討している中でこちらのサイトを発見いたしました。とてもとても詳しく記載されており、大変参考になりました。ありがとうございます。
床暖房に適しており、オリジナルのフローリングを残せる。という条件で探しています。
CFはサンゲツさんから床暖房不可と伺い、断念。
ノンスキットは床に接着で貼り付けると聞き、断念。
施工業社とも相談し、シデフロアというPVC床材になりそうです。硬めのタイル床材で滑りにくく、床暖房対応というものです。
https://www.makinolabs.co.jp/flooring/
2月か3月に出来上がっる予定ですので、施工後にまた報告させてください。
やうちーさん コメントありがとうございます!忙しくお返事遅くなりました。
シデフロアですが、拝見したところ通常の塩ビタイル(PVCタイル)と変わらないように思えます(WPC+のほうがクッション性がある分、まだ滑らない可能性はありますが・・・)サンゲツ等、各社タイルフロアとして同じような商品が出ています。
防滑性については、肉球抵抗と爪の引っ掛かりが重要ですが、硬質塩ビタイルは、人間は滑らなくても中型以上のアクティブなワンちゃんだとかなり滑ると思います。
私も様々な塩ビタイルを試しましたが、すべて滑りました。防滑性が高く土足対応の浮造り調(質感はほぼフローリングで、表面に凹凸があるもの)を店舗に採用していますが、ゆずが子犬の頃に店舗に連れて行って遊ばせたところ、ツルツル滑り、表面の凹凸は爪がひっかからないので役に立ちませんでした(防滑シートのように骨材が入っていれば別なのですが)。
全面施工前にフローリングの上から試しに2㎡敷いてみて、ワンちゃんを遊ばせてみてはいかがでしょうか。また、オリジナルのフローリングを残すということであれば、上にノンスキッドをのせるだけでも良いと思います。ノンスキッドは接着しなくても重さがありますので、両面テープ施工でずれることはほとんどありません。
ありがとうございます!
ノンスキットはボンド付でないといけないと言われたので断念したのですが、確かにあの重さがあれば、両面テープ施工でも動かないかもしれませんね。施工会社と相談してみます。
シデフロアは大きめを試してみますね。骨材は入っていないのでノンスキットよりは滑る感覚はありました。
また報告させてください。
コメントありがとうございます!ワンちゃんとの素敵な住まいをぜひ実現してください!