犬を飛行機に乗せるのは危険?

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ペットを飛行機に同乗させることについての議論は、時折悲しい出来事から始まることがあります。

2024年1月2日に羽田空港で発生したJAL機の炎上事故では、機内にいた2匹のペットが尊い命を落としました。

この悲劇を契機に、「犬や猫も大切な家族の一員だから、客室内に持ち込めるようにするべきだ。」といった声や、「犬や猫を飛行機に乗せるのは虐待やエゴだ。」といった意見がネットやSNSで広がりました。これらの意見は両極端でありながら、どちらの気持ちも理解できます。

しかし、様々な意見の背後には、ペットに対する誤解も存在しています。ペットは家族としての一員であり、一緒に旅行することが愛情深い経験となることは確かです。

しかし、同時にペットを飛行機に同乗させることが、彼らにとってどれだけのストレスを引き起こすかを理解することも不可欠です。

目次

ペットといつも一緒に居たい飼い主


ペットはあっという間に歳を重ね、一緒に過ごせる時間は限られています。多くの飼い主が、「1秒でも長くずっと一緒に過ごしたい」と願うことでしょう。

ペットを飼い出すと、多くの飼い主自身も驚くほどにペット中心の生活を送ることになります。

もう可愛くて可愛くて仕方がないのです。

世界で一番ペットが好き

うちは「ゆず」という大型犬(ゴールデンレトリバー)を飼っています。

家族全員が「ゆずのことが世界で一番好き」と胸を張ります。これは、家族や他のどんな誰よりも飼い犬が大好きという意味です。

「人間よりもペットが好きなんていかれてる。」「ペットを人間と同列に扱うのはおかしい。」

そんな風に考える人が沢山いるのは理解しています。でも、世界で一番愛おしく思う相手がペットである愛犬家や愛猫家は少なくありません。

私の友人も「キャロ(飼い犬)が1番、子供が2番、旦那は3番目ね。」とよく冗談めかして言いますが、本音を含んでいます。

犬は子供であり友人であり良き理解者である

アメリカ獣医師協会の調査によれば、85%の人が犬を家族の一員と見なしています。また、「Rover」という米国最大のペットシッター会社のオンライン調査では、その割合が94%にも達します。

つまり、ほとんどの飼い主が、犬=家族の一員と捉えているのです。我が家も同様に、ゆずはわが子であり、親友であり、良き理解者と考えています。

ゆずが家族に対して強い忠誠心と深い愛情を抱いていることは明らかで、私たちが喜んでいる時は一緒に喜び、悲しんでいる時は心配そうに傍にいてくれます。そして、一緒に過ごす日が長くなればなるほど、年々絆が深まっていることを感じます。

犬は人につき、猫は家につく

「犬は人につき、猫は家につく」という言葉があります。これは、犬は飼い主と一緒に行く散歩や旅行が好きなのに対し、猫は住み慣れた家から出ることを嫌うという習性を表現しています。

もちろん、家が大好きな犬もいれば、お出かけが苦にならない猫もいます。性格によって必ずしも言葉通りにはなりませんが、ゆずはまさにこの言葉通りの習性であり、家族との旅行が大好きです。

旅行の準備が始まると「どこに行くの?」とソワソワし、車に乗ると大はしゃぎで喜び、旅先では夜中までテンションが高く、ギンギンに目が冴えています。その仕草や表情はまるで人間の子供のようで、思い出すだけで本当に愛おしくなります。

生後6ヶ月で初めての旅行してからというもの、家族旅行はゆずありき。つまり、犬と一緒に泊まれる宿以外には行かなくなりました。ゆずの喜ぶ姿を見て、飼い主も嬉しくてしょうがありません。

車での旅行は数えきれないほど。沖縄、奄美大島、宮古島など、飛行機にもすでに10回以上乗っています。ゆずは家にいる時と旅に出ている時では、目の輝きが断然違います。

一緒に旅をする中で、人も癒され、犬も楽しむことができ、その過程でお互いの信頼が深まっているのを感じます。

飛行機にペットをのせるのはエゴ?

JAL機の事故をきっかけに、著名人たちから様々な意見が噴出し、SNS上でも議論が交わされています。

その中には、「ペットを飛行機に乗せるのは飼い主(人間)のエゴでしかない」という声が多く見られます。

ペットを飼うこと自体がエゴ

ペットを飛行機に同乗させることが、人間のエゴであるかどうかについて問われれば、明らかにエゴの範疇に属するでしょう。

しかしながら、ペットを飼うこと自体がエゴの表れであることを理解することも欠かせません。

日本では、多くの人がペットショップやブリーダーから子犬を購入しています。これらの子犬はわずか数ヶ月で母犬から引き離され、新たな飼い主のもとに引き取られます。

この過程は、犬にとっては望まれないものであり、大きな人間のエゴが背後に横たわっています。母犬の子を失う悲しみや子犬の切なさは、人間のエゴによって生み出されてしまうものです。

保護犬として引き取られる場合でも、群れや兄弟から離れて新しい環境への適応しなければなりませんから、多かれ少なかれストレスはあります。

ペットは一時的な悲しみを経て、徐々に飼い主に信頼を寄せ、強い絆で結ばれていくでしょう。しかしその後、生きていくためには人間社会の様々なルールやエゴを受け入れる必要があります。

人間のルールは犬には到底理解できないことばかりです。

  • 「毎朝どこかに行くのはなぜ?一緒にいられないの?」
  • 「柔軟剤の匂いがきつくて嫌だよ。」
  • 「散歩が少ない。もっと外で遊びたい。」
  • 「食事は2回だけ?しかも同じカリカリばかり?」
  • 「手術でタマタマ取られちゃった…。怖かったし、痛かったよ。」
  • 「着たくもない服や靴を履かせないで。」

ペットは人と共に生きる中で、様々な人間のルールに縛られ、ペットが望まないことも多く強制されます。私たちは「ペットのため」「ペットのことを思って」と考えてルールを押し付けますが、そのすべてが人のエゴと言えばエゴになるでしょう。

ペットを飛行機に乗せる

CAさんに甘えるゆず

飛行機の客室にペットを乗せること

ペットは法律上は「モノ」扱いです。そのため、飛行機に乗せる際には客室ではなく、荷物と同様に貨物室に預けます。

石田ゆり子さんが「動物を機内(客室内)に持ち込めることを許して欲しい」という趣旨をSNSに投稿して波紋を呼んだそうですが、この気持ちは痛いほどよく分かります。

家族の一員であるペットが「モノ」扱いであり、緊急時には置いていかなければならないことは、頭では理解できてもやりきれない思いです。

もちろん、人間社会では人が最優先であり、ペットの毛や皮に対するアレルギーに加え、動物の匂い、鳴き声、動物恐怖症などの問題から、ペットを客室内に入れることは難しいでしょう。

また、国内で唯一客室内にペットを同伴できるサービス(ただし小型犬のみ)を展開しているスターフライヤーや、海外のペット同伴可の航空会社でも、緊急時には客室内の荷物は持ち出せないため、ペットを置いていかなくてはなりません。

人命優先なのは、人間社会では当然のことであり、自分の犬のことを世界一好きであったとしても、ほとんどの飼い主は、万が一の時は覚悟をしていると思います(そのために同意書も書いています)。

しかし、「ペットの命を大切にするなら、飛行機に乗せるな。」という意見には、条件付きですが明確に反対です。

ペットを飛行機に乗せることは危険?

ANA、JALとともに、ペットの死亡例をHPで公開しています。ANAは9年間で15頭、JALは5年間で11頭(小鳥3羽含む)です。すべての種類の動物を含め、年間で1~3頭が亡くなっています。この事実をもって

「死亡例もあるから、飛行機にペットを乗せるのは危険。ペットの命を大切にしている飼い主は飛行機には乗せない。」

という意見もあります。

犬を飛行機に乗せて運ぶことは、そんなに危険なのでしょうか?

ペットの飛行機内での事故の多くは熱中症

ペットを乗せる貨物室は、空調が効いており、気圧・気温は客室内と同じ環境にされています。

しかし、報道されている事故の原因を調べる限り、多くのペットの死因は「熱中症」でした。これは、飼い主側の要因と航空会社側の要因の双方にあります。

猛暑の時期に空港に到着し、チェックインまで外で散歩をさせてから、少し水を飲ませて飛行機に乗せるといった方法では、ペットの体温が下がらないことがあります。

貨物室の空調が適切に管理されていなかった可能性も指摘されています。

また、機体トラブルで航空便が変更になった際に、貨物移動の時間、炎天下の中にケージが置かれていたという事故もありました。

いずれの事故も人的要因で防ぐことができた事故であり、航空会社側も飼い主側も、過去の事故から学び、より安全性を高める必要があります。

飛行機の死亡を含む事故率

まず前提として、飛行機は事故が少なく最も安全な乗り物の一つです。

アメリカの国家運輸安全委員会の調査では、飛行機に乗って死亡する確率は0.0009%と報告されています。飛行機の死亡事故は、自動車の死亡事故(0.03%)と比較して30分の1以下の確率です。

国内の文科省による推計では、30年以内に航空機事故で死亡する確率は0.002%、交通事故で死亡する確率は0.2%です。自動車を含む交通事故で死亡するリスクは、飛行機のリスクよりも100倍高い推計となっています。

USAFactsの2019年米運輸局統計データの分析によると、乗客1億マイル(1億6千km)あたりの死亡事故率は、バイクが22.10、車とトラックが0.45に対し、飛行機は0.01、つまり、飛行機の死亡事故は車の死亡事故の45分の1と報告されています。

国や地域、推計方法によって違いはありますが、概して飛行機は自動車よりもずっと安全であると言えます。

さらに、年々空の旅の安全性は高まっており、貨物便、訓練機、小型機等を除くと、JAL、ANAの国内民間旅客機が死亡を含む事故を起こしたことは、2000年以降ゼロであり、1985年の日本航空123便墜落事故まで遡ります。

もちろん、これは人間での話ですが、人間にとって安全な乗り物は、一緒に乗るペットにとっても安全であることに間違いありません。

飛行機が危険であれば、車はもっと危険

飛行機は最も安全な乗り物の一つであり、事故の頻度が極端に少ないことから、事故時の報道が大きくなり、リスクが誇張されがちです。

事故率は車のほうが30倍以上高く、ペットの熱中症による死亡事故やドライブ中の事故も、飛行機よりも車内のほうがずっと多く起こっています。

安全性の面から言えば、ペットを飛行機に乗せることが危険であるなら、車での移動はさらに危険であることを認識する必要があります。

事故の観点(ペットの命の観点)から、飛行機に乗せてはいけないのであれば、さらに事故率の高い車にも当然乗せるべきではありませんし、自転車のキャリーなんてもってのほか、徒歩での散歩ですら交通事故に遭う可能性もあります。

ペットの命を大切にするなら飛行機に乗せるなという意見は、大きな矛盾をはらんでいます。

飼い主が正しい知識を付けることが必要

JALの事故を受けて、「一律に犬を飛行機に乗せることは控えるべき」「ペットホテルに預けるべき」「そもそも飛行機の旅行自体諦めるべき」といった様々な意見が広がりました。

飛行機では、ペットは暗い貨物室で、飼い主と離れて数時間一人で過ごさなければならず、時折揺れたり、離着陸の振動や音はストレスになるでしょう。

車では飼い主と一緒の空間にいることができ、犬にとってストレスは軽くなります。ゆずも車が大好きです。しかし、犬の性格や体質によっては、車酔いや振動、騒音の問題で、車に乗ることが大きなストレスとなる場合もあります。

しかし、多くの飼い主がペットを飛行機に乗せることについてほとんど知識を持っていません

ペットホテルに預けるという選択肢は、慣れている犬にとっては比較的ストレスが少ないかもしれません。しかし、「犬は人につく」と言われるように、飼い主がいない間は、犬は相応のストレスを感じているはずです。

また、まだ多くのペットホテルでは大半の時間を狭いケージの中で過ごすことが一般的です。ノンケージで運用しているホテルもありますが、普及しているとは言えず、加えて、他の犬との相性の問題で愛犬のストレスになる可能性があります。

ゆずにとって、ペットホテルはたとえ数時間でも大きなストレスになることは経験上わかっています。ペットホテルに数日預けるよりも、2~3時間のフライトをケージの中で過ごしてもらい、その後はずっと家族と一緒に旅できるほうが、ゆずにとって遥かにストレスが小さいのです。

ペットとの旅行を諦めるという選択もありますが、犬のストレスを最小限に抑えつつ、安全に空の旅をさせることは十分に可能です。

加計呂麻島へフェリーで向かう

犬の性格・体力・知能は個体差が大きい

犬は人間以上に個体差が大きく、体格や身体能力、知能はもちろん、性格も様々です。例えば、パグ・ペキニーズ・フレンチブルドッグ・ブルドッグなどの短頭種は、飛行機の移動には向いていません。

短頭種は温度調整や呼吸機能に問題が生じるリスクが他の犬種よりも高く、そのため航空会社の中にはこれらの犬種の持ち込みを禁止しているところ多くあります。

もちろん、年齢や体力・健康状態については言うまでもなく、それ以外にも下記に当てはまる場合には、飛行機での移動は避けるべきです。

  • ケージトレーニングができていない
  • 音に敏感で恐怖を感じる
  • 不安で興奮状態となる

海外の統計で1990年から1995年までの航空輸送による死亡のほぼ半数は、動物の興奮や不安を鎮めるために投与した「鎮静剤」の影響であったことも判明しています。

ペットに飛行機に乗る適性がないにもかかわらず、決して無理に乗せようとしないでください。本来安全であるはずの飛行機の事故が、飼い主の無知から生じてしまうこともあるからです。

しかし、逆にケージトレーニングがしっかり行われ、騒音にも強く、健康な犬であれば、飛行機に乗せること自体のリスクは非常に低いと言えます。

音のトレーニング

ゆずが子犬の頃に、効果音大全集というCDを買いました。

一緒に暮らしながら、飛行機の音、電車の音、車の音、扉の閉まる音、チャイム、サイレンなどを聞かせ、ゆずが様々な人間社会の音に慣れるようにしました。

踏切が鳴ると近くに行き、電車を一緒に見て音を聞かせたり、花火を遠くから眺めたり。自分が子供の頃に親にしてもらった経験をゆずにさせてきました。

大したトレーニングではないのですが、こういった日常の積み重ねがゆずが落ち着いている要因の一つだと思います。そのかいあって、近くで雷が鳴っても平気な顔です(本当は怖がって甘えて来て欲しいのですが笑)。

ケージトレーニング

航空機内の貨物室では、ケージ内で3時間ほど過ごす必要があります。そのため、ゆずは普段からケージトレーニングを行っています。ケージトレーニング初期では、最初はクンクンと鳴くことがありましたが、多くのワンちゃんと同様に、すぐにケージ内の留守番に慣れました。

ANA、JALとも搭乗時にケージを無料で貸し出してくれますが、自分の匂いがついたケージの方が落ち着くため、使い慣れたケージを持っていくことをおすすめします。

なお、ケージはIATA基準をクリアしたもので、サイズは犬が中で動けるように余裕を持った大きさにしてください。犬も人と同様に、狭い場所でじっとしていればエコノミークラス症候群(血栓)を発症するリスクがあります。

飛行機に乗る準備

ペットを飛行機に同乗させる当日の準備は慎重に行うことが大切です。以下は、具体的なポイントです。

  1. 下調べ
    空港で草むらや芝生スペースなどがどこにあるか、駐車場からの経路、空港内での移動(ケージの中に入れて移動になる)、到着時の受け取り、空港から宿までのペット可のレンタカーの予約など。
  2. 食事の管理:
    当日の食事は普段通りのものを与え、量は控えめにします。これは、飛行機内での嘔吐や下痢などの不測の事態を防ぐための配慮です。
  3. 散歩と運動:
    散歩は適度にし、暑い中での激しい運動は避けます。特に夏の時期は、ペットが熱中症にならないように十分な注意が必要です。
  4. 航空会社の規定を確認:
    ペットを乗せる貨物室は通常空調が効いており、気圧や気温は客室内と同様の環境です。基本的には保冷剤は必要ありませんが、暑い時期は航空会社の規定を確認し、必要に応じて大き目の保冷剤を同梱します。
  5. 事前にうんちやおしっこ:
    国内線では40分前にペットを預ける必要があるため、それまでにペットがうんちやおしっこを済ませておくことが重要です。また、水分は十分に与え、ギリギリまで熱い屋外で待機させないように気をつけます。

また、当たり前のことですが、飛行時間は短いに越したことはありません。乗っている間はペットはトイレにもいけないのですから数時間以内の距離に留めるべきです。

カヌーでマングローブを散策中
何かを企んでいるゴールデンレトリバー
びしょ濡れ 泳ぐの大好きだもんね…

人間社会でペットと一緒に暮らす

お互いの理解と共存

人間には多様な価値観が存在し、異なる立場や状況から物事を捉えることが当然です。社会が円滑に機能するためには、他者の多様性を尊重しつつ、共通のルールに基づいて生活していく必要があります。

ペットが人間社会で共存していくためには、ペットが人間のルールに従うことはもちろんですが、同時に人間もペットの特性を理解することが欠かせません。

もし、ペットを飛行機に同乗させることが虐待であるとすれば、航空会社は基本的にペットの搭乗を全面的に禁止しているでしょう。しかし、実際にはアメリカを中心に、年々ペットの搭乗規制は緩和されており、客室内に持ち込める会社も多くなっています。

JALやANAは、過去のペット事故や安全性に関する検証を踏まえ、現在のペットは貨物室へ入れるルールを策定しています。JAL機でペットを失ったご家族の方も、その航空会社のルールを尊重し、深い悲しみの中でも冷静に行動しています。一切航空会社に対して非難の声を上げることなく、事態に対処しています。

ペットを飛行機に乗せることは、ルールを守った合法な行為であり、そして通常はペットにとっても安全性が高いものであり、それを一律にエゴや虐待と断じることは慎重で合って欲しいと思います。批判の言葉が、深い悲嘆に沈む家族をさらに傷つけることに繋がりかねません

女優の石田ゆり子さんや笠井信輔アナウンサーも、客室内でのペット搭乗を無条件に推進しているわけではありません。むしろ、条件をクリアした上での試験的な取り組みが検討の余地があるという建設的な意見を述べています。

また、これらの議論は海外では頻繁に行われています。実際に、ユナイテッド航空、アメリカン航空、アラスカ航空、デルタ航空、フロンティア航空、ハワイアン航空、ジェットブルー航空、サウスウェスト航空、スピリット航空、エールフランス航空、ルフトハンザドイツ航空など、ペットを客室内に持ち込める航空会社は多く存在します。

単に批判するのではなく、お互いの立場や感情を尊重し、冷静に対話することが必要です。これは、ペットと人間が共存しやすい社会を構築するだけでなく、異なる価値観を持つ人間同士が共に生きやすい社会を築くためにも重要です。

参考にした文献やサイト
  1. Katie Burns. Pet ownership stable, veterinary care variabl AVMA sourcebook details pet ownership numbers and how veterinary care varies by pet species and other factors. December 31, 2018.
  2. Stanley Coren. Are Dogs Truly (and Legally) Members of the Family? Recent decisions may legitimize multi-species families. Updated November 17, 2023
  3. スポニチ 石田ゆり子「動物を機内に持ち込めることを許して欲しい」 羽田衝突事故受けペットの“物扱い”に違和感 2024/1/4 17:13(最終更新 1/4 20:15)
  4. STARFLEYER 「ペットとご移動のお客様へ
  5. JAL 「死亡事例について
  6. ANA「過去の死亡事象について
  7. JAL「JALグループにおける123便以外の主な事故
  8. Wikipedia「日本の航空事故
  9. 「航空機・列車における重大事故リスクへの対応」「リスクマネジメント最前線」2014,No 2, 東京海上日動リスクコンサルティング https://www.tokio-dr.jp/publication/report/riskmanagement/pdf/pdf-riskmanagement-101.pdf
  10. 海洋会「データで見る航空機旅客数と航空機事故率」https://www.kaiyo-kai.com/cms/wp-content/uploads/2018/04/180612_yokohama_koenkai_gaiyo_RV-1.pdf
  11. USAFacts Team. Is flying safer than driving? There have been effectively zero deaths per 100 million passenger miles traveled by air in the US each year from 2002 to 2020. December 19, 2023
  12. Christopher Elliott. Dogs aren’t people: Why we need to keep pets out of planes. Special to USA TODAY
  13. Jahn K, Ley J, DePorter T, Seksel K. How Well Do Dogs Cope with Air Travel? An Owner-Reported Survey Study. Animals (Basel). 2023 Oct 4;13(19):3093. doi: 10.3390/ani13193093. PMID: 37835699; PMCID: PMC10571552.
  14. Sally French, Sam Kemmis.  The Most Pet-Friendly Airlines in 2024. NerdWallet Updated Jan 11, 2024 12:18 p.m. PST
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この記事を書いた人

人間のお医者さん。医学的見地から住宅や犬のことをブログに書いています。ゆずのことになると、お金に糸目をつけない。でもとても倹約家。なにごとも調べないと気がすまない、ネットサーフィンのスペシャリスト。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • ありがとうございます。自分と同じ意見の方を見かけてとても嬉しくなって思わずコメントします。

    飛行機にペットを乗せることへの反対意見がとても多く、つらい気持ちになっていました。
    飛行機に乗せるなんてエゴだ、車で行ける範囲すべきだ、アレルギーへの配慮がないなどが理由のようですが、飛行機事故と自動車事故の確率では自動車事故の確率のほうが高いですし、飛行機以外の公共交通機関はほとんどペットの持ち込みが可能ですが、それらの会社は配慮がないのでしょうか。

    日本よりも動物愛護に厳しい諸外国でペットの機内持ち込みが許可されていることを考えても、飛行機に乗せることが悪いとは言いきれないと思っていました。

    航空機でのペットの死亡事故は熱中症が原因が多いようです。積みおろしに時間がかかったり、貨物室の気圧や温度管理が適切でなかったりなどの原因も、機内持込みができれば防げると思っています。
    便を分けたり、席を限定するなどの配慮をした上でペットの機内持込みが可能になればいいのになと思っています。

    • さやかさん、
      コメントありがとうございます。私も一言一句、さやかさんと同意見です!

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